藤原 純子(ファッションコンサルタント)- コラム「他人に優しく、自分に甘く」 - 専門家プロファイル

藤原 純子
装いは生き方そのもの

藤原 純子

フジワラ ジュンコ
( 福岡県 / ファッションコンサルタント )
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他人に優しく、自分に甘く

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2018-12-22 10:00

 ごきげんよう。福岡在住のファッションコンサルタントの藤原純子です。


 お客様にカウンセリングをしているとよく聞くことがあります。「普段周りから褒められることなんてなくて」と。だけどそれはね、褒めるところがないわけではありません。褒める習慣がないだけ。本当は心の中で「この人のこういうところが素敵だな」と思っていても、日本人は照れくさいのかまず口に出しません(笑)。褒めることにも褒められることにも慣れていないから、いざ褒められたときにどう反応していいのか分からないなんて経験、誰にでもあるのではないでしょうか?


 「だったら」と私は提案いたします。「まずは自分から褒めてみて」と。自分から先に相手の良いところを見つけて褒めてあげると、相手も見つけて伝えてあげたいという気持ちになるものです。お互いの良いところを見つけて伝えあえば、どちらも悪い気はしないでしょ?


 人間関係だって良い流れに転がっていくから、人を見るときには良いところを見つけるくせをつけましょう。ひいては、自分の良いところ探しが上手になる近道でもあるかも。悪いところばかりを追っても誰も幸せにはなりません。どんなに完璧に見える高身長でスタイルのいいモデルでも、端から見たら贅沢だけど そういう人たちなりの悩みはあるのです。美を仕事にしている人はストイックだからでしょうか。満たされることなんてないんじゃないかと思うくらい、極めようと思うとキリがないみたい。


 それに比べて海外の人は、褒めるのが本当に上手。彼女たちは腰位置が高くて、足が長いからスタイル良く見えるけど、実は太ももが太かったり、お尻が大きかったり、そばかすがあったりで日本人の嫌がるポイントをたくさん持っています。だけど、「そんなこと気にしないわ」という姿勢がかっこよく見せているんですよね。「太かろうが、私が楽しんで着こなしているんだからいいの」と言わんばかりの堂々とした姿と大きな笑顔で、颯爽と歩いていく。自分のチャームポイントにフォーカスして「ほら見て!」って姿勢も潔くて魅力的。自信というのは何よりの着こなしなのかもしれませんね。


 日本人は自信がないからと猫背になったり、コンプレックスを隠すことばかりにこだわっているけれど、そんな先入観ごと脱いでしまえばいいじゃないですか!第三者の目は意外と正しいのだから、まずは信じて素直に聞いてみましょう。


 「私の良いところってどこ?」ってね。

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