賃貸併用住宅が向いているのでしょうか
住宅・不動産 住宅設計・構造 2006/01/07 00:37こんにちは。私の実家のことで、ご相談があります。現在、約30年ほど前に建てた家に、両親のほかに、リュウマチをわずらう妹の夫婦が同居し、彼らの子(1歳の3つ子)が暮らしています。両親は近くに小料理屋を経営していますが、現在は、三つ子の世話にすっかり巻き込まれ、苦労の日々。両親も父が肝炎、母は高血圧と不安を抱えつつ、将来的に不安もあります(バリアフリーの必要性を感じます)。また、妹の夫(義理の弟で、身体に障害があり、将来2次障害の可能性もあり、こちらもバリアフリーの必要もあります)も「ますおさん」状況の中、気遣いをし、極度のストレスを抱えています。とにかく三つ子の世話だけが大変で、距離をとるために近くに一度は妹夫婦はマンションを借りたのですが、現実は無理となり、再度同居しています。先日まで仲がよかった家族ですが、息が詰まるような生活で、メンタルヘルスの点でとても心配しています。そこで、両親は、家が老朽化してきていることからリフォームを検討していますが、リフォームでは、居住スペースの線引きができず、疑問があります。両親も年をとっており、妹夫婦も数年後には地方への転勤の可能性もあり、そうした意味で、人にもかせる賃貸併用住宅がいいのではないかと、先日、長男である私が提案しました。幸い坪数は60坪で、建蔽率60%容積率200%であるため、まだまだ余裕があります。ただ、現在、とても家族がこうしたことを考える余裕がないので、私が遠方にいながら、プランニングを検討しています。資金面ではある程度の借入金の必要もあり、両親には安心できる返済予定の説明も必要です。はたしていかがなものでしょうか。
のじのじ太さん ( 東京都 / 男性 / 36歳 )
有効な手法だと思います
賃貸併用住宅は選択肢としてとても良いと思います。私も、敷地に余裕のある方には薦めることがよくあります。
考え方は大きく分けて2つあり、
1)本人の住居とは別に賃貸住居を併設する
2)本人の住居の一部をあとで賃貸住居に転用する
利便性がよい場所で敷地形状が許せば、1の手法により収益性の高い計画が立てられるでしょう。また妹さん夫婦が数年後に転勤する可能性を考えると、2の手法は無駄のないスマートな選択肢といえます。もちろん、両方の手法を同時に採用することもできます。
とくに2の手法は上手に設計することで、プライバシーを確保しつつすぐにお互いに助け合えるような、快適な住まい方につながるとおもいます。
資金的には、きちんとした事業計画を示すことで必要な分の融資が受けられるでしょう。建物全体の過半が本人の住居である場合は、住宅ローンが使えることが多いです。
リフォームによる改善の可能性がまったくないとは言えませんが、ご両親の思いつかない解決方法を考えて選択肢を広げてあげることで、気持ちにゆとりが生まれるとよいですね。ぜひ検討を進められることをお勧めします。