縦割り二世帯住宅、メーカーには第三者が必要?
住宅・不動産 住宅設計・構造 2005/12/22 14:05先日、ご意見をいただき、視野を広げることを家族で話しました。ただ、メーカーを離れることに関しては、両親は、やはり、現在色々問題になっているからなのか、メーカーの方が、保証期間がきちんと明確でリフォームの時も安心なのでは?と言っております。もし、メーカーでとこだわる場合、第三者として一級建築士の方をお願いするというのも可能なのでしょうか。現在お付き合いしているメーカーも一級建築士の方が、意見を取り入れながら?設計してくださっていますが、二人設計士の方がいるというのはいけないのでしょうか。
建て方に関しましては、鉄骨系にこだわらず、2×4も考えるようになりました。現在はまだ子供がいないのですが、今後、子供が生まれ、リフォームする時、どちらの建て方が、リフォームしても丈夫な家のままで維持できるのでしょうか。
インディさん ( 東京都 / 女性 / 33歳 )
自分のための建築士かどうか
前半の「第三者としての建築士」の部分について。
まず、インディさんを発注側、ハウスメーカーを請負側と考えて下さい。
ハウスメーカーの建築士は請負側に所属します。発注側と請負側で利害が相反するような局面があると、請負側の利害を優先した判断をします。これは良い悪いの問題ではなく、契約上そうする義務を負っているのです。
実際には、いつも発注側の利害を無視しているというわけではありませが、構造的に発注側の立場をフォローする専門家が存在していない、という点は気になるところです。
一方、インディさんが独自に建築士に依頼をした場合は、その建築士は発注側に所属します。当然、発注側の利害を優先する義務を負いますので、常にインディさんの立場に立った判断をします。
インディさんが自分の立場に立ってくれる専門家の必要性を感じたならば、建築士と契約し、ハウスメーカーの仕事ぶりをチェックさせる事ができます。ただ、中には嫌がるハウスメーカーもあるでしょうね。
ちなみに、ハウスメーカー以外の工務店でも、しっかりした保障を付けているところはたくさんあります。保険制度もあります。あまり気になさらずに、どういう空間に住みたいのかという視点で考えてはいかがでしょうか。