畔柳 美知子(建築家)- Q&A回答「お隣の土地」 - 専門家プロファイル

畔柳 美知子
時の変化を受け入れる揺るがない空間を

畔柳 美知子

クロヤナギ ミチコ
( 東京都 / 建築家 )
スタジオドゥカ建築設計室 管理建築士
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隣家を買っての増改築

住宅・不動産 リフォーム・増改築 2015/10/12 20:50

6mの西側道路に接する約30坪(およそ10mx10m)の土地に建つ築40年の木造(軸組み、瓦屋根、モルタル壁)
に住んでおり、手狭なこの家から引っ越そうと、どこかによい中古一戸建てがないかと物件を探していたところ、同じ
土地面積、築年数、間取りの隣家が売りに出されることを知り、約60坪となる土地に建つ、2件の家をうまく増改築
する方法はないかと考えています。ちなみに今の土地は、けんぺい率が30-50で、今建っている家さえ、ほんとうに
この率に収まっているか怪しく、増改築にもおそらく限界があるだろうと思ってはおります。なにか、アドバイスがあれ
ば、ぜひお願いします。

dodoさん ( 千葉県 / 男性 / 50歳 )

お隣の土地

2015/10/13 11:14

スタジオドゥカ建築設計室の畔柳です。

昔から、隣の土地は、是非購入を考えろ、と言われていますね。

御自宅の敷地と、購入を検討されている敷地の位置関係や、建物が敷地のどこに立っているか、規模(2階建てでしょうか?)等の情報が不明ですので、なかなか具体的には難しいのですが・・。

両方の建物とも、築40年という事ですので、様々な劣化もあるでしょうし、新耐震基準前の建物の可能性もあります。建ぺい率等がオーバーしているというお話ですので、今の情報から考えられる事は、両方の建物を残すのではなく、どちらかの一つの建物を増改築するとお考えになるのが良いのではないでしょうか?そして、片方は解体です。

敷地の位置関係によって、あるいは、建物の劣化の度合い等を検討する事で、どちらを残すかを検討できると思います。

もし、南北に並んでいるのでしたら、南側を解体すれば日当りは良くなるでしょう。しかし、もし、南側の建物の方が劣化が少なく、これから維持しやすいという様な場合は、北側を解体するという考え方もあるかもしれません。

東西に並んでいる敷地/建物でしたら、また違う観点で残す方を決めることもできるでしょう。

増改築にあたり、敷地に余裕が有るので、その計画にも余裕が出ると思います。増改築工事では、居住しながらの工事は、制約が多くなり、工期も長くなりやすく、その分工事費も高くなりがちです。仮住まいに引っ越すと、工事はやりやすく工期も短くなり工費も押さえられますが、仮住まいの費用も、引越費用もかかることになります。

今回のdodoさんの場合は、工事中は、解体予定の建物に居住する事で、仮住まいの費用最小限で、しかも、工期を短縮できる可能性も高くなります。

築40年という事は、建物の構造が旧耐震基準で造られている可能性があり、そうなると、耐震強度の不足が十分に考えられます。増改築にあたっては、是非、耐震補強も含めてお考えになる事をお勧めします。

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