教えてあげたい
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2005-11-21 04:34
昔からよくある話で、保険屋さんは身内や知り合いから勧誘する。
同窓会で10年ぶりにあった友人が保険屋さんになってて、
片っ端から勧誘してたなんてのも古典噺の域だ。
よくパートで保険勧誘員のおばさんの募集がある。
あれは結構給料もいいらしいのだが、
要は、「お客様にウチの保険を勧めるにあたって、あなたもまずウチの保険に入りなさい。
そして勧誘も身内や友人から始めればやりやすいでしょ。」としておいて、それなりのノルマを科しておく。
情けで身内には加入してもらえても、その後の勧誘はそうそううまくは行かない。
ノルマも達成できないし、やがて会社にいづらくなり辞める。
そのおばさんはパートは辞めたが、自分の入った保険をすぐに解約するのはもったいない。
どうせ何処かしらの保険には入っておかなきゃだから、とそのまま数年・数十年と入り続ける。
おばさんに勧誘された身内の人も同じ。
なんのことはない、つまり保険勧誘員募集という求人広告で、
保険に加入してくれるお客さんそのものを集めていたわけだ。
巧いといえば巧いが、詐欺ギリギリの商売とも思える。そこに良心は見えてこない。
ちなみに、僕の親戚にもこの勧誘員のおばさんをやっていた人がいる。
2人も。アタタタ・・・。
保険勧誘員の罠みたいなことが、わりと常識になってしまっているおかげで、
自分のビジネスを、知り合いに勧めるというのは、結構勇気がいる。
煙たがられるのがオチだと思うから、なかなか言いづらい。
僕の場合もそう。
建築の専門家として、教えてあげたいことは
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう