パブリックコメント

こんにちは！介護経営コンサルティング・介護施設紹介「株式会社アースソリューション」の寺崎の寺崎でございます。

2021年度介護報酬改定に伴い、厚生労働省は国民に対しパブリックコメントを求め、先日その内容が公表されました。

昨年12月10日から今年1月8日までに、228件のコメントが挙がったとのことです。

そのご意見についてはここでは触れませんが・・・

介護報酬改定（これ以外でも行われていますが）の際には、実際に改定する前に広く国民に意見を聴くことになっております。これが法令に基づいて行われているのか、慣習的なものなのかは定かではありませんが・・・

国民が寄せてきた意見に対して、厚生労働省は何か対応をしてくれるというのでしょうか。

業界の方は皆わかりきっています。こんなもの、茶番劇であることを。

国は、体裁を整えるために、形式的にパブコメを実施しているに過ぎません。

そもそも、国民は介護報酬改定にあまり関心がありません。

パブコメは、市区町村の広報誌でアナウンスされており、一応公表はされています。しかし、住民のほとんどは知らないでしょう。

中には熱心にコメントを寄せてくる方もいらっしゃり、それは十分に尊重しなければなりませんが、たとえその力が介護保険制度の構造上の問題を指摘したとしても、まず国には届きません。

私も前回改定までは、パブコメを送っていました。時間があれば、住まいの保険者が主催する住民説明会にも参加したこともありました（しかし参加者はほんの数人）。

何かを変えたければ、声を発しなければダメだ、という信念のもと、前回改定まではパブコメを発信していました。

しかし、状況は何も変わりません。

批判覚悟で書きますが、パブコメを行ったところで、国はそのご意見を尊重する考えなんか全くないからです。

コメントが少ないことも、すべて狙い通り。まさに出来レースも同然です、

積極的に国に意見を言うことに疲れた部分もあります。ですので、今回は行いませんでした。

選挙権を行使するのと同じで、意見を言わない者がとやかく批判をする筋合いがないといえば、その通りかと思います。

ただ、「国民に意見を求めていますよ」という体裁を整えるためだけに行われるパブコメ制度に、もはや期待できるものはありません。

本当は、こんなことではいけないのですが・・・