対象:リフォーム・増改築
回答:3件
扉の周囲に空き(クリアランス)と床下収納の外周に断念材を。
はじめまして mukuzai さま。
中辻正明・都市建築研究室の中辻正明と申します。
床下収納の扉が開かないと不便ですね。
梅雨から夏にかけて無垢材は伸びるので、
フローリング部分と扉の周囲の空き(クリアランス)が
足りなかったのが原因と思われます。
一般的な床下収納は周囲に金具が回っています。
それは気密性、断熱性の向上の他、
シート床や複合フローリングなどが
めくれたり、小口がこすれないように保護するとともに
施工がし易いようになっています。
(多少、ガタガタだったり隙間があっても判らなくなります)
大工さんがあえて手作りされたというのは
わざわざ難しい仕事をされているので
きっと、こだわりの丁寧な仕事なのだと思います。
良いように解釈するとキレイに見えるように
フローリングと扉の空き(クリアランス)も
できる限り小さくしたのかもしれません。
今は無垢材が伸びている時期なので
扉の周囲をしっかり削ると
冬は縮んで扉の周囲の空き(クリアランス)が
大きくなり過ぎる可能性があります。
大工さんにご相談して、
今は扉が開くよう最低限だけ削ってもらって下さい。
そして冬の様子を見て、
来夏に必要であれば、もう一度、調整してもらうのが良いと思います。
無垢材は施工からワンクール(1年間ぐらい)は
様子見をするべきです。
そのうちに伸び縮みが収まってきます。
ちなみに床下収納の外周は断熱と通気止めができていますか?
床下から流れ込んだ湿気や温度変化に対して、
床下収納の扉がダイレクトに曝されるようなら
扉の無垢材の伸び縮みは大きくなり、長い期間、続きます。
床下収納の中の物や、せっかくの手作りの床下収納を長持ちさせるためにも
断熱と通気止めがしっかり施工されているか
ご確認してみることもオススメいたします。
評価・お礼
mukuzaiさん
2014/09/06 14:10中辻様
迅速なご回答ありがとうございます。丁寧で分かりやすく回答して下さったので、とても参考になりました。
施工して下さった大工さんも1年くらいは様子を見て欲しいとは言われていたのですが、先方の都合(体調崩されて)で廃業されてしまいました。そのため、メンテナンスは他の業者さんにお願いする事になります。
ご回答して頂いた内容を元に対応していきたいと思います。中辻様からのアドバイスの中で「外周は断熱と通気止めが出来ているか?」は私ではよくわかりません。今後メンテナンスを依頼する業者の方に直接見て頂けばわかるでしょうか?
再度の質問で申し訳ないのですが、またご回答して頂ければ幸いです。
中辻 正明
2014/09/06 18:27mukuzai さま
ご評価ありがとうございます。
せっかく丁寧な仕事をしてくれた大工さんが廃業されたのは残念ですね。
断熱と通気止めについては、見た目で判断するのは難しいかもしれません。
既製の床下収納のケースを使用している場合は、
ケースを外して確認できるかもしれません。
もし大工さんが床下収納部分も手作りしている場合は、
大工さんにお聞きできる状況ならば、
外周部がどうなっているか聞いてみるのが良いと思います。
しかしながら、手作りの場合は外周部に断熱を追加できるかどうか不明です。
扉に金属枠のあるタイプで、かつ断熱仕様の床下収納ユニットがありますので、
取替えも含めて、メンテナンスの他業者さんにご相談してみるのも
選択肢のひとつかもしれません。
回答専門家
- 中辻 正明
- (東京都 / 建築家)
- 中辻正明・都市建築研究室 代表
住む人の理想と周辺環境から考えた住宅づくり
住まいに大切なバランス。そのつり合いを決めるのはご家族のライフスタイルや将来像です。「天井の高いリビング」「広いキッチン」「風通し」「中庭」「ルーフテラス」。夢いっぱいのイメージ満載のまま、バランスを見極めた間取りや空間を設計いたします。
小林 裕美子
建築家
2
扉を開くことは勿論ですが、見た目はどうされたいですか?
mukuzaiさん 始めまして!
扉を開くようにするのはそれほど難しいことではありません。
湿気で膨張してしまったあれば、先ずはこれを製作した大工さん
を呼んで、開閉できるサイズに調整しなおしてもらえば開く様に
なります。ただし、まだ5ヶ月と言うことでこの調整が問題です。
扉の周囲を金物で囲んで扉の伸縮に関わらず開閉が出来る様に
するかどうかは、mukuzaiさんの見た目へのこだわりによります。
最初の意図がどうだったかは分かりませんが、せっかくの綺麗な
無垢材の床なので、大工さんとしては扉の部分に金物が出てくる
のを避けたかったのかな?とも思いました。
もし、無垢材の床の美しさを大切にされて金物が見えるのがお嫌なら、
扉を少し小さめにしてもらえば、床と扉の間には隙間が見えるだけ
になりますから、床自体の美しさは保てます。
ただし無垢材は時間が経つと乾燥して縮んで来ますから、伸縮が
落ち着かな今の時期には、最小限の調整にしておいた方が無難です。
最終的にはもう一度調整するのを覚悟で、扉がどうにか開く程度の
調整にしましょう。
また、隙間にゴミなどは入りやすいので、お掃除は欠かせません。
見た目よりも、使い勝手優先であれば成るく細い床に近い色の
金物で扉の四週を囲んでもらえば、この後扉の開閉問題は無いと
思います。
mukuzaiさんはその方針を決めて、大工さんに直してもらってください。
評価・お礼
mukuzaiさん
2014/09/06 14:20小林様
迅速なご回答ありがとうございます。先ほど別の方(中辻様回答分)の中でも追記したのですが、施工して下さった大工さんが引き続き施工出来ない状態(廃業)されたので他の業者さんへメンテナンスを依頼する事になります。
小林様がおっしゃるように見た目を優先して施工して下さったようです。見た目を優先して下さった大工さんには悪いのですが、生活していくうえでは使い勝手優先にしたいと思います。
その為、小林様のアドバイスのように床に近い色の金物で四週を囲む方法が私の希望にあっていると思います。とてもわかりやすく的確なご回答ありがとうございました。
小林 裕美子
2014/09/07 11:54mukuzaiさん 評価有難うございます。 本文に書き忘れましたが、無垢材は時間の経過と共に色がだんだん濃くなります。またある色に他の色のものを付け足して使う時、付け足すものの色彩は不思議なのですが濃い色の方が目立ちません。だから、扉枠金物を選ぶ時は、今の床の色よりも濃い茶系を選んで下さいね。
(現在のポイント:-pt)
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