対象:老後・セカンドライフ
無職の40代独身男性です。
母名義の分譲マンションで母と2人暮らししてます。
母は70代ですがまだ元気で、年金生活者です。
私は母に扶養して貰って生活してます。
母の老後を考え、色んな事を調べてる現状です。
成年後見制度を知り、何か起きたら利用も検討しないといけないかもしれません。
ただ、唯一不安なのが、私が無職で母の年金で生活しているので、制度利用で母の年金を私の生活費の為に使うことをストップされることです。
色々調べてみると、親の介護の為に無職なった子が、制度を利用した途端、親の年金からの使用を禁止された話が頻繁にあります。
私の場合、母も了解のうえ、私の年金、国保、生活費などを支払っておりますが、これも禁止されるかもしれません。
これだと、とても制度利用出来ません。
父と母は離別しており、母の両親も既に他界しており、子供は私1人です。
母の兄弟はいますが、それぞれ家庭も持っておりますし、既に高齢です。
私達親子には身寄りはいません。
また、母に何かあったら私が介護しないといけないので働きに出る事も出来ません。
調べてみると、任意後見制度というものがあり、事前に母本人の希望として、子供の扶養を希望して公正証書にして登録しておけば防げる、とも聞きました。
また、扶養している場合、扶養の権利を成年後見制度が奪う事は出来ない、とも聞きました。
実際のところ、私の場合、どのような対策をすれば、このまま母の年金で生活しながら成年後見制度を利用出来るでしょうか。
母も私も、制度利用するなら、私が後見人になることを希望し、今のまま母の年金を私が管理しつつ、私の年金や国保や生活費も支払い続けることを希望しております。
よろしくお願いします。
saitou0033さん ( 東京都 / 男性 / 41歳 )
回答:1件
藤本 厚二
ファイナンシャルプランナー
-
成年後見制度について
成年後見制度について少々間違った理解をされているように感じます。
それとあなたが今現在無職であるのは、病気で働けないとか、何か理由があるのでしょうか?これについては質問外ですから触れずにいきたいと思います。
まず、成年後見制度は、被後見人つまりこの場合、お母さんが判断能力が欠落し又は喪失し、日常の生活に支障が生じるようになった場合に、家庭裁判所の判断で後見人をつけることになります。当然判断能力の多寡により、後見・補助・補佐との区別はあります。後見人の役目は、被後見人の財産管理や日常生活の支援をすることです。後見活動をするための実費や報酬については一年ごとに裁判所で決定します。
そのため、お母さんの年金からあなたの生活費や年金支払いを行うことはできません。これはあなたが調べたとおりです。
また、任意後見制度においてもしかりですが、お母さんが今はしっかりしているので、これから先に万が一判断能力が欠落した際に、どう対処するかや見守りの詳細について前もって契約しておくことです。見守りの費用として、任意後見契約の中に条項を入れることは可能ですが、年金納付金額相当分を入れることは困難であると思います。
任意後見制度においても後見制度においても、被後見人の最低限度の生活権をいかに守っていくかが大きな内容ですので、本人の費用支出以外で財産の減少を行うことは厳密に制限されています。
そのためあなたが質問されているように、成年後見制度を利用して、あなたの生活費を工面したりあなたの年金を納付することは断じてできるものではありません。
あなたが後見人になることはできると思いますが、生活費はご自分で用意するしかありません。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング