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人事労務・組織 の専門家が生活やビジネスに役立つコラムを発信 (3ページ目)

人事労務・組織 に関する コラム 一覧

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「手のつけ方がわからない課題」にはとりあえずどこかに手をつけてみる

 あるセミナーで、女性活躍支援、長時間労働抑止、ワークライフバランス、ダイバーシティといった、様々なテーマが網羅されたパネルディスカッションを聞きました。  事例として、ある会社では女性活躍支援として、育児に関する部分から手をつけ始めたとのことですが、その理由は必ずしも切迫した事情があった訳ではなく、「何となく進めやすそうだったから」だったそうです。  しかし、女性活躍に関する施策を検討...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/02/23 07:00

いろいろ大げさにし過ぎて避けられる部長の話

 ある会社の社員から、その人の上司である部長に関する半分は愚痴のような相談を受けました。  この部長が仕事にかかわると、どんなことでも大げさになり過ぎて、とにかく労力がかかりすぎて困るとのことです。    例えば、顧客から仕事上の提案依頼があったとして、部長がそれを聞きつけると、あの資料を調べろ、このデータを集めろなど、やたらと風呂敷を広げたり、検討と称して長時間の打合せを何度も重ねたり、と...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/01/26 07:00

「失敗からでは学べない」と言っていた社長たちの話

 最近、「失敗から学ぶ」といったたぐいのビジネス本や自己啓発本が、数多く目につく気がします。  テレビ番組でも、出演者の失敗経験を題材に学びを得ようというようなものもありますし、「失敗学」なる学問も存在するようです。    私も失敗経験から学べることはあると思いますし、その経験を活かすことができた場面もありますから、失敗することにも意味はあると思っています。  ただ、以前から付き合いがある...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/01/12 07:00

「栄転」と「左遷」を区別する意味はあるか

 知り合いが、ある会社の中核と言われる営業所の所長になりました。全国にたくさんの営業所があって、その数と同じだけの営業所長がいるはずですが、その中にもいろいろな格付けがあり、結構格が高い営業所長のようです。  周りからは「おめでとう」「ご栄転ですね」などとお祝いの言葉を掛けられ、本人もうれしそうにしています。誰が見ても出世なのでしょうし、本人もそういう希望があったのでしょう。    これに対...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/12/22 07:00

ちょっとの仕掛けで良くも悪くもなる職場環境

 生産性やコミュニケ―ションといった課題をきっかけにご相談を頂く機会も多いですが、その動向を左右するものとして、職場環境というのは実は大きな要素です。ちょっとした工夫や仕掛け次第で、仕事の効率やコミュニケーションレベルが上がったり、反対に下がったりということがあります。    製造現場の工場などでは、機具の配置一つで生産効率が変わるということで、すでに様々な工夫がされていますが、一般的なオフィ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/12/15 07:00

年長者の方が「敬語」が使えていない?

 「最近の若いやつは敬語がなっていない!」とは、いつの時代でも言われることです。  また、企業の新人研修などでは、「敬語が苦手」「きちんと使えるように練習しないと」という新入社員が多いので、「若者は敬語ができない」というのは、ある一面では合っているでしょう。  ただ、私自身はどちらかと言えば逆の印象を持っています。敬語ができていないと思うのは、実は年長者に対して感じることの方が多いからです。 ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/12/01 07:00

「強制」にならないように工夫する会社が伸びている

 会社に雇われて仕事をしていれば、自分の意に反することを会社から示されることはたくさんあると思います。  それが法律違反であったり、社会規範に反する行為であったりしては困りますが、例えば無理な業績目標、行き過ぎと感じる人員整理、納得できないやり方を要求される業務指示などで、ただ鵜呑みに聞かざるを得ないこと、反論や議論をしながらも受け入れざるを得ないことというのは、ことの大小を問わず、多くの人がさ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/11/24 08:00

「他人の残業」は無駄で「自分の残業」は必要?

 少し前の話になりますが、ある会社で「残業を減らすにはどうしたら良いか」というテーマで社員ヒアリングをしたことがあります。  実施した理由は、必ずしも解決方法を見つけたいというわけではなく、どちらかといえば社員が自身の課題として考えてもらい、そこから当事者意識を持つことで、それぞれの仕事ぶりが良い方向に変わればと考えたということです。  そのヒアリングの中でのことですが、「なぜ残業が減ら...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/11/03 08:08

「提案してこない」はそれを聞く側にも問題がある

 「そもそもうちの社員たちは、自分たちから提案なんてしてこないよ」とある会社の社長が言います。  人事施策上の課題をどう解決していくか考えている中で、社員から提案できる仕組みや部門横断の改善プロジェクトなど、社員が当事者意識を持てる取り組みが必要だという話から出て来たことです。    ちなみにこの会社では、今までも目安箱のような提案事項を集める制度や、改善を検討する社員チームを作ったことがあ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/10/27 08:00

社内事情でも意識しなければならなくなった「社外からの目」

 人事制度のような仕組みを作る上で、当然ですが重視されるのは社内の事情です。その制度で従業員満足は高まるのか、生産性は上がるのか、業績は向上するのか、社員のやる気は増すのかなど、制度の検討過程でいろいろ議論されますが、あくまで社内で起こる範囲のことです。    しかし、最近はそんな社内事情にとどまることでも、「社外からの目」を意識する企業が増えてきました。  例えば、「実力主義で30代の課長...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/10/20 08:00

「働きづらい上司の特徴」を本人は自覚できているか?

 「働きづらい上司の特徴ランキング」という記事がありました。転職口コミサイトの「転職会議」が調査した結果です。    挙げられていたトップ5は、 1位「頭ごなしに決めつける上司」 2位「権力に物言わすパワハラ上司」 3位「無責任な丸投げ上司」 4位「口だけで働かない上司」 5位「じめじめ陰湿な上司」 となっています。    どれを見ても、これが自分の上司なら一緒に仕事をしたくな...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/10/13 08:00

「できるだけ制度化」という会社と「制度はいらない」という会社

 そもそも人事という仕事は、なかなか思った通りの答えに行きつかないことが多いものです。期待した人材の抜擢であまり良い結果を得られない、逆に思わぬ人材が力を発揮するなどというのは、よくあることでしょう。    こんな見込み違いは、人事制度などでも同様で、十分な検討と準備を経た上であっても、期待した効果が出ないとか、場合によっては逆効果といったこともあります。  また、初めは良い滑り出しであって...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/09/08 08:00

「他人を変えたい人?」に感じた不快感

 まだ新型コロナが流行する前にあったある会合でのことです。今まで身近に接したことは少ないですが、久しぶりに「他人を変えたい」とはっきり言い切る人に出会いました。    自分の思いや考え方を一生懸命に話し、すべてに賛同を求めてきます。その内容が思想的なことや政治的なこと、個人的な価値観にかかわることまで含まれていたので、私は賛同できる内容ばかりではありませんでした。    周りにいた他の人は...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/08/25 08:00

「長期視点を捨てる」というチーム戦略の話

 数年前のものですが、興味深い内容の記事がありました。  スペインのサッカー一部リーグに、アトレティコ・マドリードというクラブがあり、そのチーム戦略に関するものです。    決して裕福ではない中小クラブですが、バルセロナやレアル・マドリッドといった超ビッグクラブと優勝争いをするなど、リーグでは強豪チームとされます。  元アルゼンチン代表だったシメオネが監督ですが、経営戦略の視点から、彼とチ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/08/04 08:00

「誰が言ったか」を気にする会社

 いろいろな会社での人事コンサルティングを進める中で、社員対象のヒアリング調査をすることがあります。  基本的に「誰が言ったか」が特定できないような報告のしかたをしますが、その理由は社員の方々が委縮せず、できるだけ本音に近い情報を話してほしいからです。    ただ、この「誰が言ったか」をものすごく気にする会社があります。  どちらかといえば、経営者と現場の距離が近い、社員同士の顔がよく見え...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/07/28 08:00

いきなり言うからトラブルになる

 それぞれ別の会社から、 「社員の評価」に関する同じようなトラブルの話を聞きました。    私が聞いたのは会社の言い分だけなので、本当にそうかは何とも言えませんが、どちらもずっと能力不足と評価され続けている社員だといいます。  「今までは何とか大目に見てきたが、業績も厳しい中で甘やかすのはもう限界」とのことで、降格などを検討しているそうです。  なぜトラブルかといえば、この扱いを本人が納得...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/06/23 08:00

長時間労働に通じると感じたアスリートの語る成功体験の話

 少し前になりますが、陸上競技で活躍していた為末大さんのブログで目に留まったことです。    「根性論が通用しない時代の到来」というコラムですが、その内容によれば、「日本のスポーツ文化は社会を反映しているようなところがあり、トレーニングにおける日本的根性論は、それぞれの問題に対して量の拡大で対応しようとすること」とありました。  「競技の特性によっては量が有効な場合もあるが、多くのスポーツで...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/06/16 08:00

「働かないアリ」は組織存続に必要という話から

 ご存じの人も多いかもしれませんが、働きアリに関する研究で、グループの中には必ず働かないアリが一定割合で存在していて、それらを排除しておグループを作っても、同じように一定割合の働かないアリが出現するという話があります。    この理由は長く解明されていなかったそうですが、最近の研究結果によれば、アリの1匹ずつを個体識別した上で、1カ月以上に渡って8つのコロニーの行動を観察した結果、最初よく働い...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/05/12 08:00

「夢がない」はいけないことか?

 数年前のことですが、娘が就職活動を始めようと準備をしていた時、「私って夢とかが一つもないからヤバいんだよね」などと言っていました。まだ少し時間があったので、何か切羽詰まって考えなければならないほどではありません。    同じような話を、確か大学受験の頃にも言っていた記憶があります。学校の先生か誰かに、「将来の夢くらい持つべき」と言われたらしく、本人は真面目に捉えすぎて落ち込んでいたようですが...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/04/07 08:00

「採用のために社内制度を整備する」は本末転倒か?

 最近は多くの業界が、人手不足で苦労しています。  そのせいもあってか、私も採用活動に関する相談を受けることが増えていますが、一気に状況を変えるような特効薬がある訳ではありません。様々な細かい工夫を積み重ねながら、それをコンスタントに継続することが基本になります。  意識的に取り組んでいけば、必ず改善はできますが、それなりに時間はかかるので、瞬発力がある対策はなかなか難しいところがあります。コ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/03/10 08:00

あいまいになりがちな「人事の課題」

 私がコンサルタントとして取り組む仕事は、企業の人事戦略や人事施策、人事制度や人材採用を、企業の方々と一体になってご支援することですが、ご依頼をいただくからには、会社としての何らかの課題があるわけです。    例えば「今の人事制度がうまく行っていないので変えたい」などと言われますが、何がどううまくいっていないのかを尋ねると、「業績の伸び悩み」「退職者が増えている」「社員のやる気がない」「社員の...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/03/03 08:00

自分の能力の「上げ底」がわかっているか?

 以前たまたま見ていたテレビ番組で、無人島で自給自足生活をするタレントを取り上げていました。    そのタレントが、自給自足生活を始めようと考えたきっかけを問われた時に、「芸能生活を長く続けていると、自分の実力以上の“上げ底”で生活をしていることにだんだん気づいてくる」「上げ底の生活ではなく、自分で作れないものは無しにする、自分で作る生活をしようと思った」と答えていました。    私は、こ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/02/25 08:00

「将来なくなる仕事ランキング」は本当にそうなるか

 最近よく見かけるもので、「将来なくなる仕事ランキング」のような記事があります。先日見たのは、「機械が奪う職業・仕事ランキング」というものでしたが、その上位10位は以下のようなものでした。   1.小売店販売員 2.会計士 3.一般事務員 4.セールスマン 5.一般秘書 6.飲食カウンター接客係 7.商店レジ打ち係や切符販売員 8.箱詰めや積み下ろしなどの作業員 9.帳簿係など...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/02/18 08:00

「戻りたい」と思わせる組織がやっていたこと

 2014年のことですが、当時メジャーリーグのニューヨークヤンキースに在籍していた黒田博樹投手が、年20億円とも言われるオファーを蹴って、その5分の1程度と言われる条件で古巣の広島カープに復帰しました。  まだメジャーでやれる余力を十分に残していたにもかかわらず、さらに条件が下がることまで受け入れた決断に、当時はいろいろなメディアで「男気がある」などと賞賛されていました。  黒田投手の行...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/01/21 08:00

「脳科学から見た様々な差」の話から

 以前読んだ新聞に、脳科学者の中野信子さんのインタビュー記事がありました。  興味深い研究結果が多数語られていて、例えば男女の差について、「脳の左耳上あたりに『上側頭溝』というコミュニケーション能力をつかさどる器官があり、男女で比べると女性が大きく、話をしたり、空気を読んだりという気質は、女性の方が高いと言える」とのことです。  インタビューしている記者が「自分のまわりの男性には、空気を...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/01/07 08:00

「白黒はっきりつけること」の良し悪し

 消費税の軽減税率が導入されましたが、特に外食とテイクアウトの線引きに関する運用が、かなりあいまいになっているようです。テイクアウトは軽減税率の適用で8%、外食は適用外で10%ですが、フードコートやコンビニのイートイン、持ち帰りができる飲食店などで、なかなか線引きが難しくなっています。    軽減税率のそもそもの目的は、「食品などの必需品の税率を下げて税の逆進性を緩和する」ということで、他の国...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/12/24 08:00

「安定を目指すより、不安定をどう生きるか」という言葉に思うこと

 新入社員の意識調査、その他若者を対象にした各種の調査では、若者の安定志向の傾向が言われていますが、タレントの明石家さんまさんが、安定志向の20代に関して、ラジオ番組で語った生き方についての自論が話題になっているという記事を見ました。    番組で紹介された川柳、“20代・今後の安定・考える”という作品に対して、 「安定になろうと思っただけで、もう不安定」 「安定を目指そうとするのは無意味...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/11/26 08:00

「向いていない仕事」をやり続けた人の話

 仕事には、その人によって向き不向きがあります。会社の中では「適正配置」などといって、その人にできるだけ向いている仕事を与えようと考えるのが一般的でしょう。    「向いていること」というのは、言い換えるとその人が「得意なこと」です。できるだけ多くの人が「向いていること」「得意なこと」に取り組んだ方が、生産性は間違いなく上がります。  こんなことから、採用、配属、昇格といった場面で様々な適性...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/11/12 08:00

「僕のおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました」の言葉で思うこと

 最近、一方的に自分の主張ばかりをしたり、価値観が違う相手を攻撃したり無視したり、自分と異なる考え方の人を尊重しないような風潮が気になります。    せめて自分はそうならないように、「相手の立場を考えること」を、いつも意識していますが、自分なりにできているという自負を、ただそういうつもりになっているだけではないかと、考えさせられることがありました。  それは、ある広告コピーを目にしてのことで...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/11/05 08:00

「忙しい」はできない理由になるのか

 ある会社で目標管理面談をお手伝いしています。  目標達成が見込めること、順調な進捗がわかることであれば、特に問題なく、スムーズに話は進みますが、そうではないことも多々あります。    目標達成が難しかったり、取り組みが進まなかったりする理由を聞いている中では、もちろん考慮しなければならない事情はありますが、意外に多く語られるのは、「忙しかったからできなかった」というものです。「他にやらなけ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/10/15 08:00

「計画」に力を入れ過ぎるマイナス

 最近いくつかの会社で、「計画作りの作業が大変だ」という話を聞きました。9月が半期の区切りという会社も多いですが、上期状況による年度計画の見直し、下期向けの活動計画といったことを指して言っているようです。  年度初めや決算期、その他区切りの時期は、様々な計画作りや見直しをする時期です。その中身は、事業計画、予算計画、生産計画、人員計画、教育計画、その他いろいろあるでしょう。  私が話を聞...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/10/08 08:00

プライベートがあってこその仕事、仕事があってこそのプライベート

 少し前の話になりますが、プロ野球のある外国人投手が、妻の出産予定日と登板ローテーションが重なったため、監督の配慮でチームのローテーションを全面的に組み替え、登板を一日前倒しにしたそうです。  通常、外国人選手の妻は母国で出産することが多いですが、日本で出産するということもあって、できるだけフォローしてあげたいという配慮だったようです。    以前、あるプロスポーツ選手が言っていたことですが...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/10/01 08:00

「サイレントお祈り」をする会社に共通して見えること

 就職活動をしている中で、不採用通知の文末に必ず「・・・をお祈りいたします」とあるために、それを指して“お祈りメール”などといいれます。  さらに「合格だったら連絡します」といって、不採用通知すら送られてこないことを、無言の仕打ちであることから「サイレントお祈り」と言われます。    この行為自体はずっと前から存在しましたが、言葉として言われるようになったのは数年前からです。当然応募者からの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/08/13 08:00

罰を受ければ「責任を取ること」になるのか?

 少し前の話題ですが、ある地方自治体が開催したイベントが大きな赤字を出し、その赤字額の一部を実行委員会の責任者個人が、自費で補填していたということがありました。  計画や収益予想をすべて業者任せにしていたなど、チェック機能が働いていなかったようで、そこから「税金には手をつけられない」と考えたことが自腹負担をした理由のようです。  この行動について、「素晴らしい責任の取り方」と評価する人がいる一...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/07/30 08:00

「他社事例」を活用するために必要なこと

 私たちコンサルタントの立場では、課題に関する他社での成功・失敗事例の情報を、クライアントから求められることが良くあります。    他社事例というのは、その会社でうまくいったからと言って、それを別会社に持ち込んでも、必ずしも成功率が高いとは言えませんし、逆に失敗事例がそのまま当てはまるとも限りません。  ですから、私たちはその会社の様々な事情を総合的に見極めて、その会社で活用できそうな事例を...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/07/23 08:00

制度化が既得権を生む難しさ

 ある会社でこんなことがありました。  中途入社して3か月の女性社員の妊娠がわかり、産休から育児休業の対応をしなければならなくなりました。面接時には「いずれ子供は欲しいが、仕事が落ち着くまでのこれから数年の出産は考えていない」とのことだったそうですが、こればかりは思い通りにいくものではないので、会社からとやかく言うことはしませんでした。    また、本人から育児休業を取りたいとの希望がありま...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/07/16 08:00

「楽しさ」と「喜び」の違いという話で思ったこと

 少し前の話になりますが、映画監督で写真家の紀里谷和明氏が、自身の作品の試写会で、集まった学生たちの質問に答えるというイベントの記事を目にした時のことです。    起業を目指していると言って質問した学生に対して、「夢だリスクだと理屈をこねて、やらないことの理由を見つけているだけの話で、まずやるのかやらないのか、それだけだ」と、ご自身が死に物狂いで取り組んできたことを引き合いにした話が、シンプル...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/07/09 08:00

組織改革で「人材登用を優先する会社」と「人材整理を優先する会社」の違い

 ある中堅企業の社長との、ちょっとした立ち話をしたときのことです。  その人の会社は事業譲渡で別の企業グループの子会社となり、それまで役員の立場だったご自身は、現在は子会社の社長という立場で経営にあたっています。   今までなかった親会社ができて、その企業グループのオーナーの影響で、会社の雰囲気はずいぶん変わったといいます。  親会社のオーナーは、会社の運営に関して様々な指示をしてくるそう...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/06/25 08:00

「どうせ言ってもわからない」は結局損をする

 無ければそれに越したことはありませんが、経営上の問題、顧客や社員との信頼関係の問題、個人情報にまつわる問題、その他いろいろな事情で、社内であっても公にできない情報があります。  ただ、これをどこまで伏せてどこから公開するのかという線引きには、企業風土や経営者の性格が意外にはっきり出るものです。  見ていて思うのは、その線引きがほどほどの中くらいという会社は思いのほか少なく、何でも公開すること...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/06/18 08:00

見極めが必要な「効率化」と「手抜き」の区別

 少し前に、ある会社の部長から相談されたことです。    自分の部下にあたるマネージャーが、すぐに指示を逸脱して勝手なことをするのだといいます。そのことを本人に指摘すると、決まって「それをやることはムダだと思う」「こちらの方が効率が良い」などと反論してくるそうです。自分の行動は、すべて“仕事の効率化の一環”なのだそうです。    しかし、部長から見ると、指示しているのは会社全体の取り決めと...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/06/11 08:00

意外によくある「主観のコミュニケーション」での行き違い

 あるステーキ専門のレストランで見かけた光景です。  年配の女性がメニューを指して、店員さんに「このお肉は硬い?」と尋ねています。  店員さんは少し困った様子で、「○○なので、それほど硬い部位ではありませんが・・・」と答えています。    そのお店は、安価でステーキを食べさせるところで、値段のわりにおいしいと評判のお店ですが、誰が食べても柔らかいと思う、とろけるような霜降り肉が出てくること...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/05/28 08:00

あえて「正社員」が良い働き方なのかを考える

 あるテレビ番組で、若い女性に「理想の彼氏像」をインタビューしていて、ある人の答えが「正社員であること」でした。    このところ、人手不足の状況が恒常化しつつあり、パートやアルバイトについては時給の高騰が起こっています。また、様々な業種や職種で、契約社員や非正規社員を正社員化する動きが起こっています。正社員化の促進を視野に入れた法改正もおこなわれました。    それぞれは、「正社員での安...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/05/21 08:00

仕事の「不安」と「不満」

 会社を辞めて独立、起業したというある女性のブログが目にとまりました。  起業してからのエピソード、起業して初めて気づいたこと、その他苦労話が書かれていました。  私自身が会社員と事業主との違いで感じてきたこと、独立してから経験してきたこととの共通点がいくつもあったので、自分の経験と重ねながら興味深く見ていました。    この人も独立して起業した多くの人たちと同様に、独立したての頃はなかな...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/03/26 08:00

偶然の出会いは本当に偶然なのか?

 私自身、情報交換会や経営者交流会、その他いろいろな人との交流の場に参加することがあります。ある時期は幅広くいろいろな場所に出ていましたが、最近は自分にとって好ましい場、効果的な出会いの多い場がわかってきたので、行き先は少しずつ絞られてきました。    そういう場では、多くの人との新たな出会いがありますが、当然その場限りで終わってしまう人もいますし、お付き合いが継続的につながっていく人もいます...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/03/19 08:00

「退職理由」を説明するのは意外に難しい

 私は人事という仕事柄で、これまで多くの退職者に向き合ってきました。私自身も会社を辞めた経験があるので、退職する人の心情は、それなりに理解しているつもりです。  退職しようとする人に、会社は必ず「なぜ辞めるのか」という理由を聞きます。  その答えの中で一、二を争って多いのは、給料の話と仕事内容の話です。「新しい会社の方が少しだけ待遇が良い」「今よりも仕事内容が面白そう」「自分のキャリアア...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/03/05 08:00

「適切な現場介入」を線引きする難しさ

 少し前の話ですが、某プロ野球球団のコーチが退団するにあたり、その理由が球団オーナーの度重なる現場介入だったというものがありました。  真実かどうかはわかりませんが、選手起用やオーダーにまで口出しをしていたということです。    この手の話は、海外のプロサッカークラブなどで良く聞きますが、日本で表立って耳にすることはなかったので、真偽のほどはともかく、こういう話が出てくること自体が少し驚きで...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/02/19 08:00

「予定されていないものこそ“未来”である」という話

 何年か前のことですが、東京大学名誉教授で、「バカの壁」の著者として知られる養老 孟司さんの講演を聴く機会があり、そのお話からです。    養老氏は、初めに「過去」「現在」「未来」の、それぞれの定義ということからお話されました。  ここでは、「現在」を単純に“今”としてしまうと、「現在」はほんの一瞬なので、すぐに「過去」となって流れてしまって実質的でなく、本来言っている「現在」とは「手帳に書...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/02/12 08:00

任せられない人ほど要求してくる「権限委譲」

 「権限委譲」とは、管理者が部下に仕事と行動を任せることをいい、うまく行われれば、業務効率や生産性が向上する効果があります。  理想で言えば、組織で公式に決められた職務権限以外の、現場で仕事をする中での業務権限は、その場その場で的確な判断がされることが最も効率的なので、できるだけ多くの仕事が権限委譲されるとよい訳です。これは、組織の上位から末端まで、同じ基準の判断ができれば可能でしょうが、残念な...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/02/05 08:00

その制度や仕組みは、本当に会社に合っているか?

 企業にはいろいろな制度や仕組みが存在し、そこにはユニークなものもたくさんあります。  例えばグーグルでは、社員が仕事の創造性を維持するため、できる限り組織階層をつくらず、仕事の管理をしないことを実践しています。  また、「20%ルール」といって、会社と社会をよくする目的であれば、就業時間の20%を、個人的に好きなテーマに割いてもいいというルールがあります。会社の考え方をよく反映していると思い...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/01/29 08:00

先進企業ほどこだわっている「直接会って話すこと」

   そもそもは1990年代半ばからですが、東京の渋谷周辺にはITベンチャー企業が集結してきていて、これをアメリカのシリコンバレーになぞらえ、渋谷の(渋い:Bitter)と(谷:Valley)をかけて「ビットバレー」と呼ぶそうです。    ITバブルの崩壊によって企業の倒産や撤退が相次いで、この動きは下火になっていたようですが、当時生まれたサイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、LINEと...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/01/22 08:00

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