(閲覧数の多い順 2ページ目)人事労務・組織の専門家が生活やビジネスに役立つコラムを発信 - 専門家プロファイル

人事労務・組織 の専門家が生活やビジネスに役立つコラムを発信 (2ページ目)

人事労務・組織 に関する コラム 一覧

表示順序:
新着順
閲覧数の多い順

839件中 51~100 件目 RSSRSS

「休む“権利”と“不便さ”は表裏一体」という話を聞いて

 「ドイツ人は残業しない」というのは大いなる誤解だという記事を読みました。  著者によれば、日本で働き方改革のような話になると、「欧州ではこれだけ休む」「誰も残業しない」などと言われますが、決してそんなことはなく、労働時間の短さを引き合いに出されるドイツでも、残業しないなどということはまったくないそうです。    仕事が終わらなくても「帰ります」と言う人は、確かに日本よりもいますが、そういう...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/03/15 22:48

「話しかけやすい人」の方が得をするという話

 明治大学の齋藤孝教授の著書(「不機嫌は罪である」)の中に、「男性は40歳過ぎたら、普通にしていても不機嫌に見えると思った方がいい」とありました。  わかっていたことですが、あらためて言われると、完全に当てはまる世代の自分としては、やっぱりちょっと気落ちします。私の感覚で言い換えると、「気をつけていないと、年を取るほど不機嫌さが増していく」ということです。    あるイメージコンサルタントの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/03/08 23:35

あるCEOが語った「若い社員への“違和感”」に対する”違和感”

 数年前ですが、あるニュースサイトに掲載された某有名企業CEOが語る仕事論についてのお話です。当時はネットを中心に、悪い意味でちょっと話題になりました。    タイトルが「若い社員への"違和感"」というものでしたが、後日タイトル変更されており、「部下は上司から、上司は部下から学びなさい」となっていました。  数多くの突っ込みがあって変更したと思われますが、その内容にはツイッターなどで数多くの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/03/01 22:03

「普通」という基準の怖さと危うさ

「普通は気づくはず」 「普通なら出来るでしょう」 「それくらいは普通だろう」  レベル、能力、さじ加減、程度といったものを、「普通は・・・」という言葉で表現することがよくあると思います。私もつい言ってしまうことがあります。  しかし、この「普通」という言葉には、注意が必要です。何かの尺度を示す上での具体性が何もなく、「普通」と言っている本人の主観でしかないからです。  「普通」の対...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/22 21:34

「キレる高齢男性」とコミュニケーション力

 先日乗っていた電車で、年配の男性が急に大声で怒り始めました。  自分の前の空いた席に、後ろから来た人が割り込んできたと言っているようですが、私が見ていたところでは、その男性は席が空いてもしばらく座らずにいたので、別の人が座っておかしくない状況でした。もめた二人は次の駅で降りましたが、怒り方がちょっと常軌を逸していて不愉快でした。    最近こういう人に接する回数が増えた気がしていますが、「...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/15 22:34

「週休3日制」の良さそうなこととそうではないこと

 ここ最近、「週休3日制」をすでに導入していたり、導入を検討していたりする企業の話を耳にします。  週休3日制といわれると、多くの人は、「そんな制度があればよい」と思うのでしょうが、いろいろ考えていくと、必ずしも良いことばかりとはいえないように思われます。  週休3日制にする場合、そのパターンがいくつかあります。 一つ目は、純粋に週一日分の時間短縮にする代わりに、賃金もそれに合わせて減るパタ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/08 22:50

「自分たちが何者か」を表現することの大切さ

 家の近所にオープンしたお店ですが、ちょっとオシャレな黒系の店構えと内装で、「○○チキン」という店名です。てっきり焼鳥屋さんか鶏料理の店かと思っていたら、どうもカレー屋&バーらしいです。いつか行ってみようと思いますが、お店の素性がわかりづらいと、ちょっと身構えて躊躇しがちになってしまいます。    相手が何を専門にしている人なのか、その人の素性がわかりづらいということは、私たちのようなコンサル...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/02/01 22:00

「具体化された目標」は現実化しやすいという話

 今はほとんどの会社で、“目標管理制度”のような仕組みを取り入れています。期初に組織全体の目標に沿った自己目標を設定して、期末にその達成度を評価します。その結果を処遇に反映するなど何らかの形で活かそうとするものです。  そこでは、「評価指標を明確にしておくこと」が重要であるとよく言われます。それができていないと、後で適切な評価をすることができないからです。評価指標がはっきりしているからこそ、目標...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/01/25 22:59

「副業」を認めたくない会社の言い分に思うこと

 雇用環境や経済状況の様々な変化の中で、社員の副業を認めていこうという流れが始まり、実際に認めている会社もずいぶん増えてきています。  ある調査によれば、社外での副業、兼業を認めている企業の割合は50%を超えており、ここ数年で一気に進んだ感じがします。  その一方、検討していない、認める予定はないという企業も30%ほどあり、社員の副業には否定的な考えを持っていて、以前と同じく禁止したままという...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/12/07 22:00

「理想の仕事」という調査結果を見て思ったこと

 NHKでは「日本人の意識」調査といって、同じ質問、同じ方法で5年ごとに実施して、日本人の生活や社会についての意見の動きをとらえようという目的の世論調査があります。1973年の石油ショック直前が第1回で、最新は2018年に行われた10回目になるそうです。    この中に、「理想の仕事」という設問があります。12個の選択肢の中で1番目と2番目にそう思う項目を選ぶものですが、その1番目と2番目に選...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/30 22:00

「住んでみたいが働きたくはない」と言われる日本

 外国人労働者について書かれた、あるコラム記事が目に留まりました。  人口減少に伴い、これから働き手がどんどん不足してくることが問題となっている日本で、いま行われている主な対策は、女性やシニア活躍とIT活用です。  しかし、ある調査によれば、これらが相当にうまく進んだとしても、労働力減少を補うことはできないだろうとのことです。  ここから外国人労働者の受け入れと活用を考えなければならな...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/23 21:15

「自分が面白い」と思える仕事

 少し前のことですが、成功者となった自分がもっとも尊敬、影響をうけた人物を語るというテレビ番組があり、そこで「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者である漫画家の秋本治さんが、2016年に逝去された同じ漫画家の望月三起也との話を紹介していました。    望月さんの作品に、戦場カメラマンを描いたものがあり、その中では戦場カメラマンが普通は使わないというカメラのブランドが描かれているそうです。初めて...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/17 08:21

業務や異動の希望を聞くことの良し悪し

 最近は、業務や異動に関する本人希望に対して、ずいぶん配慮される環境になってきましたが、それでも会社によりけりで、まだまだ会社主導の命令でおこなっているところも多く見られます。    今から5年ほど前になりますが、私がたまたま講師を務めたセミナーに参加していた人は、もう10年近く人材育成の仕事への異動を希望し続けていて、ようやく希望がかなったと話していました。  著名な大手企業に在籍している...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/10/19 23:00

一生懸命取り組んでいる「組織改革」の効果が出ない理由

 どんなに好業績の会社であったとしても、経営者は必ず自社への問題意識を何か持っています。  私は今まで、「自社はすべて万全で問題なし」という社長に出会ったことはありません。ほぼすべての人が、現状より少しでも良くしよう、改善しようと、様々な情報を集め、様々な人に相談し、自分なりに勉強されています。  私は人事や組織という分野で相談されることがほとんどですが、実際に話を聞いていくと、実はもっ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/10/12 22:09

チームの「一体感」と「競争」の両立という話

 あるプロスポーツを特集したテレビ番組の中で、チーム内の「一体感」と「競争」を両立させなければならないが、そのバランスがとても難しく、強いチームは良いバランスを見つけることができているという話をしていました。  チームとしての勝利、成果を上げるためには「チームの一体感」が必要だが、選手個々のポジション争いという「競争」もまたチーム力の強化や活性化のためには必要で、チームマネジメントをしていく上で...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/09/28 23:00

「柔軟な働き方」が向かない人、できない人もいる

 「分断勤務制度」といって、一日の所定労働時間を分けて勤務することができるようにする制度があります。  例えば、社内で5時間働いて、帰宅後に自宅で3時間働くなど、1日の所定勤務時間を満たせば、時間や場所を問わずに働くことができ、テレワークと組み合わせて実施する企業が増えているそうです。  働く時間帯を柔軟に設定できることで、子育てや介護を抱える人にもメリットが大きく、深夜作業や海外対応への考慮...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/09/21 23:20

「日本人の有休消化が進まない理由」を聞いて思ったこと

 あるサイトに、「日本人の有給休暇消化率が低い理由」という記事がありました。  それによると、「有給休暇取得に罪悪感を持つ人の割合」というデータがあり、調査対象の国の中で、日本は58%というトップの数字で、2位の韓国は55%と日本に近い傾向でしたが、3位のシンガポールは42%で、それ以下はすべて4割を切っていたそうです。  罪悪感を持つ理由としては、1位が「人手不足」、2位は「緊急時にと...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/09/14 22:23

「言えば通るかもしれないから」というクレイマーの話

 数年前のことですが、ある私鉄の車掌が、乗務する電車が人身事故の影響で運転中止になった状況説明に当たっていたところ、複数の乗客から詰め寄られたことに耐えきれなくなって、制服を脱ぎ捨てて線路を走り出し、高架から飛び降りて重傷を負うという事件がありました。    この車掌の行動は認められるものではありませんが、乗客6、7人に囲まれて喧嘩腰のクレームを受けていたらしく、当初は冷静に対応していたものの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/08/03 23:35

人事制度改革で「あまり変えないでほしい」と言った社長

 数年前の話になりますが、人事制度改革を検討しているという企業にお話を聞きに行った時のことです。  社長から直々に、今の制度の課題、基本的な考え方、進めたい方向性などの話をしていただきました。そこから感じたのは、課題はいろいろな企業で同じように起こっているものであることと、同様の他社状況から見て、制度と運用の両面でそれなりに時間をかける必要があることでした。  ただ、最後に社長が一言、「できれ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/07/20 21:40

グーグルが見つけた「心理的安全性」で自分が経験したこと

 グーグルが以前おこなった、生産性の高いチームの共通点を探すプロジェクトの一つの結論として得られた「心理的安全性」という言葉は、ずいぶん一般的に使われるようになりました。      「心理的安全性(psychological safety)」は心理学用語ですが、チームメンバーの一人ひとりが、そのチームで気兼ねなく発言できる、本来の自分を安心してさらけ出せるといった雰囲気や、他者への心遣いや共...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/07/13 22:39

「仕事」がなければ「余暇」もない?

 少し前になりますが、その当時ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の社長だった前沢友作氏が、仕事に対する考え方を語ったインタビュー記事がありました。    「嫌なことをするために会社に行く必要はない。みんなが好きなことをやってうまくいく会社が僕の理想」と言っていて、他にも  「“売り上げを伸ばそう”とか“利益をあげよう”とか、思ったことはなく、それより楽しみながら働ける会...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/07/06 23:28

「計画作り」に疲れて「実行」がおろそかになってしまう話

 目にした記事で、PDCA(Plan-Do-Check-Action)を批判的に取り扱ったものがありました。  無理な計画、過剰な計画づくりの元凶であり、部下の行動を細かく管理するマイクロ・マネジメント体制のもとで、評価されることしかやらない「受け身体質」の社員を生みだしてしまっているとされています。  最近ではPDCAは古いとして、OODA(Observe:観察-Orient:状況判断/方針...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/05/19 07:00

なかなか自覚しづらい「論理的でない仕事」

 日本における長時間労働の問題は、ここ最近はずいぶん改善されたとはいえ、まだまだ多くの問題が残っており、取り組みを続けていかなければなりません。  少し前の話ですが、この件でのネット署名活動に関して、外国特派員協会で記者会見が開かれたときの質疑の中にこんな話がありました。 日本の生産性の低さと長時間労働との関連について質問があり、それに対する専門家の回答は、「生産性が低い原因は、論理的ではない仕...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/05/05 08:38

「見える化」したのに情報を使おうとしない社員たち

 ある会社で、社内の各所に散在している様々な情報を取りまとめ、活用できるようにしようという「見える化」プロジェクトを実施した時のことです。  そもそもの発端は、組織調査を行った際に、社員から「社内にあるはずの情報が一元化されていないので使えない」「情報開示が適切でない」「単純な連絡事項さえ伝わってこないことがある」「営業状況など管理情報の開示が遅くて判断に支障がある」など、社内の情報開示の...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/04/28 07:00

どんどん増える「コミュニケーションツール」を使い分ける難しさ

 少し前に見かけたことですが、夕方のあるカフェでのこと、比較的すいた店内で、隣にいた若いサラリーマン風の男性が、いろいろな会社に何本も電話をしています。  取り次ぎを求める相手はほとんどが社長ばかりですが、次から次へとかける先で取り次いでもらえることがほとんどありません。不思議な感じがして見ていたところ、ようやく取り次がれた一件に話している内容は、人材サービスのセールスでした。どうもリスト...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/04/14 07:00

「満足」ばかり求めると「不満」だけが残る

 最近は、社員の能力発揮や人材流出の防止、職場の活性化などを目的に、「従業員満足(ES)」に力を入れる企業が増え、その一環として福利厚生の充実を図る企業も多くなっています。    慶弔や社内親睦、健診ほか健康管理などの一般的なものだけでなく、社員食堂をすべて無料化したり、お酒も飲めるBarスペースを作って社員は自由に利用できたり、キッズルーム設置など子育て支援、食材や食事の援助といったユニーク...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/03/10 07:00

「ウサギとカメ」を本当に実験した話から思ったこと

 イソップ童話で有名な「ウサギとカメ」のお話は、ほとんどの人が知っていると思います。  ウサギとカメがかけっこの勝負をして、足の速さでどんどん先へ行ったウサギは、余裕しゃくしゃくで居眠りを始めてしまい、その間に着実に進んだカメが勝つという話です。    たまたま目について、その後検索してわかったことですが、この「ウサギとカメ」を、本当に競争させたらどうなるかという実験の動画がかなりたくさんあ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/03/03 07:00

「短所の克服」よりも「長所への注目」が大事という話

 以前あった、ある講演会で印象に残っているお話です。  サッカーの元日本代表監督の岡田武史さんと、女子日本代表のキャプテンだった澤穂希さんの対談形式の講演でした。  多くのお話の中で、私が一番興味深く聞いたのは、岡田さんが組織作りについてお話されていた部分です。  ご自身が監督として選手を見るにあたって、好ましいタイプと思ってみているのは、欠点が少なくすべてが80点平均の選手より、50...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/02/24 07:00

今も見かける「残業がしたい社員」「長時間労働が苦でない社員」

 長時間労働、残業を是正する対策は、各企業で相変わらず続けられています。  かつては残業の申請制や一定時間以上の残業禁止といった取り組みばかりに偏り、さらに強制的な消灯や定時以降のシステム停止など、わりと強硬な施策が取られることもありました。  本来は業務量の調整や、作業効率化などと合わせておこなわなければならず、ただ時短ばかりに注目していると、ミスの横行や生産性低下、さらにサービス残業の温床...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/02/17 07:00

対照的な中身の「知らなかった方が悪い」の話

 少し前ですが、高齢の独居老人に過剰なパソコンのサポートサービスを契約させ、それを知った家族が解約を申し出たところ、高額な解約料を請求されたことがツイッター上で拡散されて、多くの批判が集まったという話がありました。  会社側は謝罪したり、改善策を発表したりしていましたが、その後きちんと対応されたのかはわかりません。    非常識な契約に持ち込む行為は、倫理的な問題はあっても、契約自体が無効に...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/02/10 07:00

全員が「競争して上を目指す」でなければダメなのか

 これは「企業の業績を上げる」「事業を発展させる」ということを支援、協働する立場のコンサルタントとしては、あまり言うべきでないのかもしれません。ただ、企業で働く多くの人たちを人事の立場から見ていて、いつも考えてしまうことです。  それは決してエースでもエリートでもない、普通にコツコツ働いている、言葉は良くありませんが「その他大勢」の人たちです。どちらかといえば上昇志向はそれほどなく、あまり...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/02/03 07:00

「不言実行」「あうんの呼吸」ばかりでは困ること

 「不言実行」という言葉がありますが、その意味を調べると、「文句や理屈を言わずに、黙ってなすべきことを実行すること」とあります。  もう一つ、「あうんの呼吸」という言葉があり、こちらは「二人以上で一緒に物事を行うときの互いの微妙な気持ち。またそれが一致すること」とあります。    どちらも日本人的な美徳と合致して、悪い意味で使われることはほとんどないように思いますが、共通しているのは、よけい...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/01/13 07:00

仲が良いから言いやすい? それとも言いにくい?

 特に日米間では、首脳同士でお互いの親密ぶりがアピールされることがあります。さかのぼるとレーガン‐中曽根、ブッシュ‐小泉、最近ではトランプ‐安倍など、それぞれ個人的な信頼関係が結ばれていることで、両国間に良い影響があるとされます。    この話には批判的な見方もあります。「近い関係になり過ぎると厳しいことが言いにくくなる」というものです。  お互いの仲が良くて悪いことはないように思いますが、...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/12/02 07:00

「彼は休まないで頑張っている」という評価に思うこと

 最近は働き方改革からの流れで、労働時間に関する注目、関心が高まっています。当初は主に残業時間をはじめとした長時間労働が意識の中心でしたが、その後は有給休暇の消化率など、休みやすさについても意見が出されるようになりました。  私の親世代では、それこそ休暇をとらないことが当たり前で、以前直接聞いた時は「用事もないのに休んでどうする?」などといっていましたが、以前はそんな感覚の人が世の中の大半だった...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/11/25 07:00

イチロー選手の「人と比較せず自分の中で少し頑張る」という言葉

 少し前の話になりますが、あるスポーツジャーナリストが書いた記事の中にあった、当時大リーグのマーリンズに在籍していたイチロー選手が、自ら主催している少年野球大会の閉会式でおこなったスピーチの内容がとても印象に残っています。    記事によるイチロー選手の話は、  「自分のことを人の二倍も三倍も頑張ったと言ってくれる人がいるが、そんなことはできない」  「頑張るとしたら、自分が限界の時にその...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/11/11 07:00

「決断の速さ」で気をつけなければいけないこと

 あるウェブコラムに、「できる社員が実は会社を弱くする」という記事がありました。    例えば「仕事を大量にこなし、的確にさばくのが得意な人」「目の前の仕事で、人よりも高い実績を上げる人」は、“仕事ができる人”と評価されると思いますが、そういう人の場合、仕事の意味や目的をあまり考えておらず、本当の意味での仕事の優先順位がつけられていなかったり、必要な仕事なのかどうかをよく考えずに、目の前の仕事...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/10/07 07:00

「意見」「要望」「提案」を聞くことには責任が伴う

 社員からの意見や提案、要望などの情報を吸い上げて、経営に生かしていこうという制度は、いろいろ考えられて実施もされています。    提案制度、自己申告制度、定期面談制度といったものは、そういう意図を持って行われますし、プロジェクトやワーキングチームのような形で、同じような効果を狙った取り組みが行われることもあります。私も社外専門家という立場で、こういう制度検討や運用を支援することがあります。 ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/09/21 07:00

方針が示されないから制度が作れない?

 今までいろいろな会社で人事制度策定のプロジェクトを実施してきましたが、初めに必ず、その制度のそもそもの目的や理念といったもののコンセンサスを作り、文書にまとめる作業をします。  「いま見えている課題をつぶす」という単なるパッチワークの意識に陥ると、制度本来の目的からどんどんずれていってしまうからです。  「人に優しい」と言っていたのに、全然優しくなかったり、「自律」と言っていたのに、強制や押...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/08/31 07:00

意外に熟練が必要と知った身近な仕事

 日頃何げなく利用しているお店やサービスでも、そこで働く立場になったとき、利用している側では気づかなかったことは、結構多いのではないでしょうか。    つい先日、あるクリーニング店に行ったときのことです。私の前に一人のお年寄りがいて、“シルクの毛布”をクリーニングに出そうとしていました。  受付の人は最近入ったばかりらしく、値段がいくらになるのかをいろいろ調べています。どうも普通の毛布とシル...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/08/24 07:00

そんなに「前の会社」が良かったのか?

 わりと最近転職をした知人ですが、新しい会社になかなか馴染めないそうです。    転職先は旧来の年功的な制度がそのまま残っている会社のようで、そのせいもあるのか、男女間の差や総合職と一般職の壁の厚さなど、以前の会社とはかなり異なっていることが多く、このまま働き続けられるかの自信が持てないそうです。  「こんな考え方は古すぎないか」「こんなことは常識ではないのか」など、ずいぶん不満があるようで...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/08/10 07:00

「ノルマ」と言うか、「目標」と言うかの違い

 あるところで「ノルマ」「目標」について書かれた記事を目にしました。  仕事をする上では何をどこまでやるかという基準が必要であり、それがなくてはかえってモチベーションを低下させるという話で、そのことについては私も同感でした。  ただ、その基準を「ノルマ」というか、「目標」というかで、捉え方はずいぶん違ってきます。    私は「ノルマ」という言葉に対してあまり良いイメージが持てません。実際の...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/07/27 07:00

「辞めてやる」が口癖の人が周りからどう見られたか

 「こんな会社辞めてやる!」と口に出したかどうかは別にして、会社勤めをしている人の多くは、一度や二度はこんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか。    会社を辞めるというのは、人生の中ではわりと大きな選択の場面だと思いますが、それ自体は悪いことではありません。私自身も会社を辞めた結果で今がありますし、決してけんか別れした訳ではないので、今でもいろいろな人たちとお付き合いを続けています。...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/06/29 07:00

「日本人は家に帰りたい気持ちが低い」という話で思い当たったこと

 長時間労働や残業削減に関する様々な対策は、多くの企業で試行錯誤を重ねながら進められています。  裁量労働制やフレックスタイム制、早朝出勤に定時消灯、残業の事前申告やノー残業デー、さらにはリモートワークなど様々なものがありますが、その効果が十分に発揮されているとまではいえない会社の方が多いでしょう。    少し前に読んだあるビジネス誌の記事に「日本人の残業、元凶は『家に帰りたくない』人たち」...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/06/15 07:00

「未知のことだからモチベーションが高まる」という話

 大学生に対する就職意識調査の中で、就職先の企業選びの基準を聞いたところ、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」「働きがいのある会社」は上位ながらも比率が下がり、代わりに「安定している会社」という回答の比率が増えているといいます。落ち着いて先が見通せない今の環境の中では、そういう思いもよくわかります。    ただ、あるラジオ番組の中で、著名な登山家である野口健さんが話していたことで、印象に...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/06/08 07:00

自分のことを棚に上げた「無意識な」批判

 組織風土調査と、課題改善の人事施策企画というテーマで、ある会社にうかがったときのことです。組織の上と下の間の溝が大きく、コミュニケーションギャップやモチベーション低下などにつながっているのではないかという問題意識です。    実際に調べていくとその溝は思いのほか深く、特に若手から中堅クラスの社員は、会社への不信や不満の感情をかなり強く持っています。「こんなことがあった」「あんなことはおかしい...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/06/01 07:00

8時間労働で集中できる時間数とは?

 一般的な会社では、おおむね1日8時間が標準的な労働時間です。実際にはさらに数時間の残業が恒常的にある人も大勢いるでしょう。  ただ、人間が集中を持続できる時間というのは、これより圧倒的に短いという話を耳にしたことがあります。自分の感覚と照らしてみても、集中できる時間には、何らかの限度があると感じます。    では実際に、人はどのくらいの時間ならば集中できるのでしょうか。  これにはたぶん...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/05/18 07:00

「結果主義」ばかりでは間違うことがあるという話

 もう10年近く前の話ですが、その当時お手伝いをしていた会社を訪問した時、ある課長を紹介されました。  社長が言うには、これまで何年も継続してコンスタントな成果を上げている人で、翌月からの部長昇進が決まっているそうです。とても温和な人で、「部下たちが優秀で、全員良くやってくれたおかげ」などと謙遜しています。話を聞いている限り、部下たちとの関係性は良さそうです。私からは「頑張ってください」とだけ伝...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/05/11 07:00

「シニアの横柄」で企業が考えなければならないこと

 これは、決してシニアを悪くいうつもりではなく、幅広い年齢層の人がお互いハッピーに働くために必要だと思ったことです。    ある会社のマネージャーですが、配下にいる50代後半の契約社員男性に手を焼いています。  この人が担当している業務はわりと定型的なものなので、よほどのトラブルでもなければ業務進捗だけをチェックしていればよく、マネージャーとしての日常的な指示は特に不要だそうです。  問題...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/04/20 07:00

無理し過ぎるとやりがいを感じなくなる

 ある時、仲間同士で話している中で、何人かが「仕事が面白いなどとは思えない」「むしろつまらない」「やりがいなんて感じない」といっていました。やはり仕事は生活のために仕方がなくやっているし、やらずに済むならやりたくないそうです。    私自身は最近そんなふうに思うことは、ほとんどなくなりました。仕事が最優先の人生ではありませんが、今の仕事はまあまあ面白いと思ってやっていますし、ただ生活のためと割...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/04/13 07:00

「安さは誰かが代償を負っている」という話で考えてしまったこと

 あるところで「安さは必ず誰かが代償を負っている」という言葉を目にしました。    安価なものには必ずそれなりの理由があり、誰かがどこかで代償を負っているのだという話でした。多くは末端の製造現場や生産者、その他の弱者であり、商品やサービスそのものの品質や環境負荷であり、消費者が安いものを求めれば求めるほど、その代償は大きくなっていくのだということでした。  私自身も、普通の庶民感覚で安くて良...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/03/30 07:00

839件中 51~100 件目