- 井上 敦雄
- アッツワークス株式会社 代表取締役 犬旅コンサルタント
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
IT業界で働くシステムエンジニアの皆様
いま、ボーイング787の不具合がニュースになっていますね。
バッテリーなのか、制御装置なのか、調査中です。
日本製の部品がたくさん使われていることから、日本の威信がかかっている的な報道もあります。
でも、ちょうど昨日、深夜におもしろいテレビをやっていました。鉄道の歴史です。
昭和30年~40年代の、汽車から電車に変わっていく時期のドキュメンタリーです。
で、そこで知ったのがこのコトバ。
「はつかり がっかり 事故ばっかり」
詳細は、ウィキペディアに詳しく載っていますが、初期故障の部分だけ引用させていただきます。
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鉄道界と沿線の注目のうちに運転を開始したが、故障が続出した。
開発されたばかりの水平シリンダー式DMH17Hは、垂直シリンダーの従来形エンジンに比べ、潤滑の不均一など多くの弱点を持ち、車重の増加にも関わらず歯車比を下げたこともあり、750kmもの長距離の高負荷運転を課せられる中で、エンジントラブルを続出させた。
無動力のキサシ80形を含んだ編成は元々非力であったが、これに加えて時には複数のエンジンがダウンしている状態(エンジンカット)で走行せねばならず、その過負荷に東北本線の奥中山越え(十三本木峠)の連続勾配で登り切れずに立ち往生する事態やエキゾーストマニホールドの過熱破損による発火事故が発生した。
そのため1961年6月からは、奥中山越えの前後にある御堂・小鳥谷で点検停車を行うようになった。
同様の症状が2次車であるキハ82系の試運転でも発生したため、国鉄は急遽当該箇所の設計変更を行い該当車両の改善工事を施工した[15]。
発電用エンジンも不調が多く、冷暖房ダウンがしばしば生じた[16]。また取扱の不慣れにより、配線溶断による逆転機故障や制御装置のトラブルもたびたび発生した。
あまりのトラブル続きのため利用者からは不興を買い、マスコミからは「はつかりがっかり事故ばっかり[17]」などと揶揄された。このような問題が続出したのは、製造メーカーが9社に及んだために性能が安定しないこと[18]に加え、就役を急ぎ過ぎたために開発過程で新技術の問題点を洗い出す十分な熟成作業が行われなかったことが原因[19]であった。
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いかがでしたでしょうか。
今回のボーイング787の件と似ていますよね。
もちろん、人命第一、安全第一、です。
ここからが技術者、エンジニアの腕の見せ所ですよね。
システムも同じです。
単体~結合~総合、と試験が進むにつれて難しい、複雑な問題が発生する。
組合せが無限にあるからです。総合試験でどれだけ100%でも、また、実運用に入ると、想定外のイベントが発生します。
同じエンジニアとして、これからの改善に期待しています。
また、書きます。
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