- 山本 憲宏
- 山本公認会計士事務所 所長
- 滋賀県
- 公認会計士
対象:会計・経理
昨日のブログ「経営理念の重要性」で経営理念やビジョンの重要性について述べさせていただきました。
経営計画はこのうちビジョンや目標を達成するために必要な計画のことをいいます。すなわち、ビジョンを具体的に形にしたものが経営計画です。夢を夢で終わらせないための道具が経営計画であるともいえます。
経営計画は経営方針や長期的なビジョンをまとめあげた「長期経営計画」や企業の進むべき方向性や目標を明確にし、将来に向けて今から何をなすべきかを明らかにすることを狙いとした「中期経営計画」、そして、単年度ごとの実行計画として数値計画等を詳細に立てた「短期経営計画」にわかれます。
企業がどのような方向に位置付けていくのかという羅針盤を持つためには「長期経営計画」や「中期経営計画」は必要となっていきます。経営者が自らの方向性を確認するためにも「長期経営計画」及び「中期経営計画」は必要となってきます。
さらに、計画はその通りいくことはまれであり実績とずれが生じることがほとんどだと思います。この計画と実績の「ずれ」がどの程度であるかを把握し、「ずれ」の原因を追求し、対策をとっていくことが必要でもあります。「ずれ」の原因が短期的な要因なのか中長期的な要因なのかでも対策が違ってきます。「ずれ」の原因が中長期的な要因であるならば、「長期経営計画」や「短期経営計画」の修正も求められてきます。
「ずれ」を適時に把握し、適切に「ずれ」の原因を追及し対策をとるためにも、適時に会社の財務内容を把握しておく必要があります。そのためには、適時に財務内容を把握するためにも、会社が自ら経理業務を行うこと、すなわち、自計化が必要となっているのです。
また、経営計画は金融機関から融資を受ける際や公的支援を受ける際にも経営計画が求められることがあります。
しかし、会社の経営方針を具現化するために経営計画を策定し、自社の進むべき方向性を明らかにして意思統一を図ることが経営計画を策定するうえで最も重要なことではないのでしょうか?
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