- 島田 千草
- 株式会社ノーメン・ジャパン 代表取締役
- 東京都
- ブランドコンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
引き続きVivendi(ビベンディ)開発プロジェクトについてお話していきます。
Vivendiの語源について
Vivendiは、ラテン語でvivereヴィヴェーレ(生きる)の活用形から派生。
これを用いた慣用表現があります。
modus vivendiモデュス・ヴィヴェンデイ:
『生活スタイル』の意ですが、ビジネス会話中では「両者の合意」として使われています。
ars vivendiアルス・ヴィヴェンデイ:
『アール・ド・ヴィーヴル、生きる術』の意ですが、クラッシク音楽のレコードレーベルでもありました。
続いて、Vivendiの意味と音感について
Vivendiは、la vie 生命、l’eau vive湧き水、le mouvement躍動を表現。
そして、多くの言語でこのネームから同じ言葉が想起されます。
: la vie生命、la facilite容易さ、le bien-etreゆとり、la chaleur熱、l’energieエネルギー、la nature自然
具体的な例を挙げると、la vie生命を表現する言葉は、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語、エスペラント語で『vi -』で始まります。
『- ven - 』からは、la vivacite活発さ、la rapidite速さ、la legerte軽快さ、la fraicheur新鮮さ、le printemps春がイメージされます。
また、どの言語でも発音でき、覚えやすいことは、大切な要素です。
さらに音声学的には、流動的な要素と相反するコントラストが...、アルファベットを記号の羅列としてみた場合、そこから想起されるものなど...
まだまだ続きますが、コラムではこの辺で終わりにしておきます。
最後に、このネーム案に対する当時の私の個人的な感想を一言。
新鮮さは勿論感じていましたが、定着するのかどうか分かりませんでした。
しかし、10年後の現在、全く違和感なく全世界で受け入れられているのです。
これこそが、社名変更の醍醐味でもあるのです。
>株式会社 ノーメン・ジャパン
www.nomenjapan.com