
- 人見 隆之
- ISOマネジメント研究所 所長
- ISOコンサルタント
対象:ISO・規格認証
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
先日、ある製造業のISO担当者からこんなことを聞かれました。
「一度、作成したマニュアルはいじってもよいのか?」
この担当者は、前任者が退職してしまい、ほとんど何も
引き継ぎがないままに、ISOの担当者になったとのことでした。
ISOは画一的なもの、絶対的なものという思い込みがあると、
ISOの活動もがんじがらめとなってしまい、
ISOは窮屈なもの、めんどうなものとなってしまいます。
実際に、コンサルとして現場の状況をお伺いすると、
一度、作成したきりのマニュアルや改訂していても
自社で見直さず、審査で指摘があったときのみという
会社は、多いように思います。
作成したマニュアルはいじってもよいものです。
審査の指摘がないと直せないものでもありません。
また、ISO規格の文言そのものをなぞる必要はありません。
自分たちの言葉に置き換えて、具体的に書くものです。
たとえば、ISO14001に出てくる「著しい環境側面」という言葉を
自社でわかりやすいように「自社の重要な環境課題」と
言い換えたりすることです。
また、文体を堅くせずに、「です・ます調」にするということも
方法の一つですし、文字だけでなく、図や表を入れたり、
マンガを入れたり、ビデオで部分を代用するというのもアリだと
思います。
それから、よくあることですが、
文書のコンパクトにこだわるというのは大事なのですが、
コンパクトすぎて、実用的に使えない、つまり、
審査対策用だけの文書になってしまうのは問題です。
作成した文書は、活用出来てナンボのものですし、
読み手にたった文書であることは、絶対的に大事で、
作成者の自己満足にならないことが重要です。
マニュアルは、適宜見直しをして、
自社の現状にあった役に立つ文書とすべきものです。
ISOマネジメント研究所
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