- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
川魚料理「ちか定」さんでお夕飯を頂きました。
滋賀県大津市玉之浦7-4
http://tikasada.setacai.com/
お店の引き戸を開けた瞬間、ふわっと懐かしい気持ちにとらわれました。
子供の頃からなじんでいる温かいにおいです。それは実家のお正月のにおいだったり、法事やお祭りの日に、仕出し料理屋さんから届く料理のにおいだったり・・。
私は滋賀県で育ちましたが、これまで当たり前になじんできた料理が、特別に滋賀のものだと意識したことがなかった、と初めて気がついたのでした。
鯉のお刺身(右上)には黄身酢をつけて、祖父がよくおいしそうに食べていたものでした(子供心には理解できず。今はとてもおいしいと感じます)。
「もろこ」(手前のおはち)は酢の物になっています。甘辛く煮付けたものは琵琶湖の特産品ですが、今はなかなかに貴重品ですっかり高くなってしまったよう。今の私には実家のお正月でしか食べる機会がありません。
鯉の煮付け(左上)も大好きです。かなり甘く辛く煮付けます。卵がまたおいしいのです。
頂きものの丸ごとの鯉を祖母が筒切りにして大きな鍋で煮ていたものでした。生姜をいっぱい入れて。
(貰ってきて、ひとまず庭の小さいプールに鯉を入れておいた間に、猫に取られたことあり。ということは、生きているのを貰っていたということ!?)
川魚を召し上がれない方もいらっしゃいますが、もったいないなあ・・と琵琶湖育ちの私は思います。とてもおいしいお夕飯でした。思いっきり、早食いに(おいしいと、ゆっくり噛んで食べられない性分です)!
ちなみに私は、なれ寿司の「鮒寿司」もおいしく食べられます。大人になってから、ですが。もしかしたら、フランスから帰ってきてから食べられるようになったのかもしれません。
ロックフォールにエポワス、アンドゥイユandouille(豚の腸にぐるぐるに巻いた腸を詰めた腸詰め)に仔牛の腎臓・・を乗り越えたからかも。
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