東京税理士会主催の成年後見人研修に参加してきました
この成年後見人制度ですが、要は認知症などの方の代理を行ったり、その方が行う行為について同意や取り消しを行うというものです
成年後見人制度には、その方の認知症等の程度により、補助・保佐・後見と3段階に分かれています
これからの高齢化社会、みんなで助け合うことはとても必要ということで参加したのです
細かいことはさておいて、この成年後見人制度というものは、ハッキリ言ってビジネスとすることは非常に難しいと思います
というのも、原則的には報酬は家庭裁判所で決定するからです
家庭裁判所が決定するということはそれほど多額の報酬ではないということです
ですので、成年後見人業務に携わるということは、ある意味ボランティア、社会貢献と捉えた方が良いでしょう
さらに驚くべきことは、税理士の関与度合いの低さ!
成年後見人等は誰でもなることができます
親族が約56%、第三者が約44%とされています
そして第三者ですが、
弁護士が約3300件、司法書士がそれを上回る約4900件就任しているのに対して、
税理士は何と74件!
全国に約7万人いるとされている税理士が関与する必要が絶対的にあるのです
というわけで18時間の研修を受けてきたわけですが、気になった点が一つ
税理士の3~4割は税務署上がりの、いわゆるOB税理士です
なので、税理士デビューがそもそも60代
約200名超の出席者の大半はそのような方が占めていました
成年後見したいのか、されたいのか。。。
でも、そのような方でも「我こそは!」と研修に参加されることは良いと思います
無事、履修者として登録されれば、成年後見人等業務に携わる機会があるかもしれません
色々な人の助けを借りながら、ボチボチやっていこうかと思いますね
このコラムに類似したコラム
成年後見人等養成研修に参加しました 菅原 茂夫 - 税理士(2012/11/28 12:42)
法定後見、任意後見契約の登記、調べ方 村田 英幸 - 弁護士(2012/10/29 11:47)
認知症と家族信託 その2 大黒たかのり - 税理士(2017/09/14 12:50)
認知症と家族信託 その1 大黒たかのり - 税理士(2017/09/12 11:00)
相続前・中・後の相続対策 -時代はオーダーメイド- 高原 誠 - 税理士(2015/03/04 18:49)