好きなことをやりたい。

不景気なのが当たり前の世の中になってきました。

昨今は、景気が悪いというのはわざわざ言うほどのことでもなくなってきているようです。

もう何年もそれが普通な世の中です。

そんな中・・

大卒の若者の就職難が伝えられて久しいところです。

昔の我々の頃の就職難などとは比較にならないほどの酷さなようです。

若い人が未来に夢や展望を全く望めない社会というのは本当に悲劇的なことです。

そんな社会には将来などあるわけがありません。

ところが、聞くところによると・・

そんな若者達はどいつもこいつも大企業指向ばかりで中小企業ではあいかわらずの人手不足なのだそうです。

何だかわかるような気もするのですが・・

こうも不景気で先の見えない世の中ですから、どうしてもまず安定を望むのでしょうか。

というか・・

皆、夢がない。

ただ、就職するだけ。

その会社で何をするのかも実はわかっちゃいないのでしょう。

まあ、それで就職出来ずに契約社員にしかなれずその後の人生真っ逆さま・・

挙げ句の果てはマンガ喫茶暮らしって何をか言わんやなのですが。

知り合いに健康保険料の徴収の仕事をしている人がいます。

年金や税金と違って健康保険というのは皆々本当に払いたいと思っているのだそうです、が・・

払えない人がたくさんいる・・世の中です。

若い人なのに徴収に行くと家がマンガ喫茶だった、なんて本当にあるのだそうです。

笑い事ではありません。

そんな人が本当にいる世の中なんて・・

実は・・

我々のような建築家なんて呼ばれるような仕事をしている人種というのは・・

そんな人達とはまったく違う生き方をしている人種ですので、安定を求めるそんな昨今の若者達のような考え方はまったく理解できないのです。

世の中変えたろぐらい思っているとか、地域に貢献したいと考えてとかならとにかく、何でもいいからただ役人になりたいなんて人まったく理解の範疇を超えています。

そんなんで長い人生どうするつもり？

なんて思っちゃうのです。

毎日やりたくも楽しくもないことを嫌われながら嫌々やり続けるのですか？

って・・

起業なんてことをやりたい人達ともちょっと違う・・

なりたい物があるのです。

やりたいことがあるのです。

造りたい物があるのです。

明確な夢や目標があるのです。

それに向かって進むためには多少の苦労も犠牲もいといません。

若い頃などは食えなかろうが、寝るとこなかろうが気にもしない・・

毎日、事務所に寝泊まりしてる奴なんてゴロゴロいましたし・・

今でもそこそこのアトリエ事務所なら給料なんて一般会社員の半分でしょう。

ま、さすがに家族が出来るとそこまでの無茶は出来ないのですが。

それでもなんでも皆々独立を目指して修行にあけくれる。

独立しないまでも、そこでチーフを目指したり、どこかの大手に引き抜かれたり、・・

起業とは違います。

はじめから何になるかは決まっているのです。

お金を儲けるのが目的ではありませんから。

どちらかと言うとミュージシャンや漫画家や作家なんかを目指している人やお医者さんや弁護士さんなんかになりたい人の方が近いかもしれません。

もちろん、皆がうまくいくわけではありません、才能はあってどんなに努力してもうまくいかない人もいますし、あきらめる人もいます。

でも、みんなあきらめても必ず建築に関係する仕事につくのです。

好きだからです。

たぶん、サラリーマンとは比較にならないほど苦労しますしお金も儲かりません。

でも・・

楽しいのです。

うれしいのです。

絶対に皆が幸せです。

だって・・

やりたいことを仕事にしているのですから。

毎日、好きなことをやっているのですから。