おもてなしの基礎（前編）

　｢おもてなしは、まず掃除から｣と言われるように、これを徹底せずに商売を繁盛させるなどはあり得ません。

　雑然とした汚れた調理場からは、決して素晴らしい料理がでないように、掃除への取り組み姿勢次第でお客様の満足度も違ってきます。

　しかも、目指す基準が低ければ掃除もいい加減になり、思いやりある接客や気配りのある対応などは望むべくもありません。

　このことは、掃除や接客、調理においてもまったく同じで、一言でいえば仕事への取り組み姿勢の問題となります。

　掃除も接客も調理も、日々同じことを繰り返しているようで、ややもすればマンネリになって、とかく作業になりがちです。

　しかし、何事も日々上達しようと取り組めば、様々な課題を発見する中で、やり甲斐も生まれてくるのです。

　また、掃除は見栄えを良くするだけではありません。見栄えだけなら、見えない所には掃除は要らないことになります。

　それを繰り返すことで、様々な心のスキが生まれ、それがあらゆる妥協へとつながってしまうのです。

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