投資銘柄情報2012/11/07号

●日本カーバイド工業（４０６４）
本日終値２０６円（－３円）。化学技術をベースにフィルム、基盤、建材等併営。特別好材料がディスクロされた形跡は見当たらないが、株価は１０月１７日より急動意となり、その後は続伸。その上昇過程において２０１３年３月期業績予想の下方修正を発表しているが、その影響も殆ど無し。１１月５日に高値２１７円を付けた後は当面の高値圏にて揉み合いとなっているが、明日が高値２１７円を付けた日の打ち返し応答日であり、現上昇トレンド範中において目先売り玉消化となれば、株価に一段高の波動出現の期待あり。信用取組は買い残２７１３万株、売り残１８２２万株。

●アツギ（３５２９）
本日終値１１９円（＋２３円）。ストッキング大手。特別好材料がディスクロされた形跡は見当たらないが、本日株価は出来高を伴い急騰。市場では上記「日本カーバイド工業（４０６４）」の株価上昇に関与となった資金介入の噂あり。結果、７月１日高値１０８円奪回で年初来高値を更新となった事で、トレンドは新波動入りの様相である。これより個別チャート面からのフシは２０１０年高値１２８円、抜ければ２００９年高値１４９円。本日は動意の一発目といった事で、当面株価は上値志向。ただ急激に大きな上昇ボラティリティ出現となった事で、ここは上手く参戦のタイミングを合わせたいところ。

●日本ヒューム（５２６２）
本日終値４１５円（＋４円）。下水道向けヒューム管首位。株価は９月６日安値３２１円を底に緩やかな上昇波動が出現中。上昇過程においては２０１２年９月中間期業績予想の上方修正（当期利益４．５億→８．５億）を発表。株価は１０月２４日に高値４１５円を付けた後、当面の高値圏にて揉み合いとなっているが、上昇する２５日移動平均線との乖離が縮小となってきている事からは、近々に上離れの波動出現が期待されるところ。昨年３月高値４１９円を抜けてくれば、中期トレンド的にも新波動入りであり、個別チャート面からは２００７年高値５２８円まで株価上値追いに伴うフシが見当たらない状態。

●日産車体（７２２２）
本日終値９０２円（＋１３円）。日産のＲＶ、商用車を受注生産。本銘柄はエフィッシモ・キャピタル・マネジメントによる大量保有が確認されており、８月２日ディスクロでは４９６４万株（発行済み株式総数の３１．５７％）を保有。株価は中期トレンド的にジリ高となっている状態であり、本日ザラ場には９月１４日高値９０８円に面合わせとなる水準まで上昇。これより２００７年高値９５４円を抜けてくるようだと、中・長期トレンド的に新波動入りの様相。２０１３年３月期業績予想は大幅減益（当期利益前期比－５３．１％）見通し、特別好材料は見当たらないが、特定資金の株集めより思惑が浮上。

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