“割れなかった卵”が残っていても、“割れた卵”はなくなってしまったのですから卵の数は減ってしまっています。“差し引きマイナスの分散投資”では意味がありません。しかも、ひとりで卵を盛ったカゴを3つも4つも持ち歩くのはとてもあぶなっかしくて大変です。
では、こんなことができたらうれしいですよね。一つのカゴにいろいろな種類のタマゴを盛って、バランスよく全体が成長してヒナが元気にかえるように世話をしてくれる、別のカゴにもいろんな種類のタマゴを盛って、カゴを落とさないようにしながらタマゴの成長を見守ってくれる、こんなことをやってくれるカゴと卵の世話役を置いておくことができれば。こんなことができれば理想的ですね。
分散投資は、ある資産の成長が悪化した時に、値動きの異なる他の資産に投資をしておくことでリスクを低減させる運用の方法。ひとつの資産に投資するファンド、例えば、株式に投資するファンドであっても、値動きの異なる複数の銘柄に投資する、同じように債券に投資するファンドであっても、複数の銘柄に投資する、こうすれば効果的な分散投資を期待することができます。個々の資産の成長が悪化しても、ファンドマネジャーというプロが運用を行ってくれますので、ポートフォリオを自分で調整する必要はなく、負担も軽くなります。
このようなことから中長期の運用には投資信託での資産運用が適しているいわれます。
| コラム一覧 |
このコラムの執筆専門家
- 佐々木 保幸
- (京都府 / 税理士)
- 税理士法人 洛 代表
贈与、遺言・遺産分割・相続税対策なら京都・税理士法人洛まで
円満な遺産分割、生前贈与、事業承継、節税、納税資金の確保など、それぞれの着眼点から家族構成や資産構成ごとに、ベストアドバイスを行います。
075-751-6767