- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
中小企業様を支援していると、ご自分の会社や商品の強みを曖昧にして、事業を進められているケースを、多く見かけます。
私の経験上、大手同業他社に勝って、会社を継続して発展させる条件は、会社の規模ではないと考えます。
それは、自社の強みを正確に掴み、その強みを強化する戦略を徹底して実践することです。
もちろん、競合他社がないことに越したことがありません。
しかし、現実には難しいことです。
全く同じものを扱っていなくても、類似商品を扱っている会社がある場合がほとんどです。
私の偏見ですが、携帯通信業者のNTTドコモ(以下、ドコモ)とソフトバンクを例にとって、考えてみます。
ソフトバンクの前身は、ボーダフォン。
英国のボーダーフォンは、世界でも有数な通信企業ですが、日本ボーダフォンは、シェア10%もないドコモやKDDIに大きく離された3位メーカーでした。
それを買収したのが、孫正義氏率いるソフトバンクです。
孫正義氏については、ここで詳しく説明する必要もないと思います。
ただ、色んな場での発言や記事を振り返ると、「通信インフラを通じたソフトで、社会を変える。」という信念を持っていることが分かります。
それに対して、ドコモは、日本電信公社から派生した会社で、元は、親方日の丸企業です。
一時期は、60%を越える圧倒的なシェアを持っていました。
しかし、現在では、ソフトバンクの売上はKDDIと拮抗するほどに伸び、ドコモは40%台まで落ち込んでいます。
これは、暴言かもしれませんが、その差は、孫正義氏の信念に基づいた通信インフラに対する考え方とソフトの重要性を知っている強みが、そうさせたと思います。
今、ソフトバンクは、イーモバイルと米国3位の通信メーカーを買収し、大きな話題になっていますが、これもボーダフォンを買収し成功したからできたことだと思います。
孫正義氏は、2050年だったか、グループ全体の売上を200兆円にするというビジョンを公言されています。
孫正義氏を、盲目的に100%崇拝しているわけではありませんが、通信インフラとソフトで、世の中のあり様を変えるという信念があれば、決して夢物語とは言い切れません。
それだけ、知っている(自分には他にないものがある)という強みは、アップルのジョブズと共通点があるのではないでしょうか。
貴社の強みを明らかにします。ご依頼は、下記、ホームページよりご相談下さい。
このコラムに類似したコラム
【最強ビジネスモデル】なぜ世界中の起業家が集まるのか。 星 寿美 - 経営コンサルタント(2012/08/20 10:01)
日経記事;『身につける端末、病気兆候つかむ。。オムロン系、腕時計型血圧計で医療機器承認』に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2019/11/24 14:22)
【最強ビジネスモデル】タイトル変更。 星 寿美 - 経営コンサルタント(2013/06/17 14:02)
売れる仕組み(業績アップ)の基本 下村 豊 - 経営コンサルタント(2013/05/24 10:36)
変わることができるのは自社努力だけ!アベノミクスでは何も変われないぞ! 下村 豊 - 経営コンサルタント(2013/05/01 10:49)