- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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あなたはこう言ったじゃあないか!
こういう風に言って、相手を非難する人がいます。
でも、よく考えてみましょう。
「こう言った」ことは、必ずしも、「その人の発言の意味・真意を理解した」と言う訳ではないのです。
相手を非難したり、追求したりする人は、どうもこの大切なことに気がついていないことが多いような気がします。
人は、自分の理解力を正としています。
つまり、自分の理解力は、100%であることを前提としています。
(改めて、あなたの理解力は何%ですか?と聞かれると、ほとんどの人は大体70%くらいと答えますが(笑))
無意識の中では、自分の理解力に問題は感じていないことが多いのです。
にも関わらず、相手の説明力、表現力は、50~70%くらいと考えているのです。
「何を考えているの?」「意味が分からない!」「ちゃんとしゃべって・・・」
これらの発言は全て、相手にしか問題がないように言っています。
「相手軸」に立ち、相手の考えを理解しようとする人、自分の理解力が100点ではないこと、を前提としている人は、このように答えます。
「あなたの言ったことは、私はこう理解したんですが、それで合っていますか?」
これだと、早とちり、勘違い、思い込みはかなりの確率で減らせますね。
常にこう言う落ち着いた反応をしたいものです。
こう言う反応をよくするのが、アメリカ人。
私のかつての上司(アメリカ人)は、例え通訳を介しても、正確に伝わらないことを前提として、それはそれは丁寧にコミュニケーションしてくれました。
彼の口癖は「松下さん、私が言ったことをどう理解したかを説明して下さい」でした。
お互いに100%ではないと考えていると、このように言えるのです。
私達の説明力が、70%だったとします。
相手の理解力が70%だとします。
これを掛け合わせると、49%なのです。半分は、伝わりません。
その半分を、「こう解釈した」と言うか「誤解して腹を立てる」か、どちらの選択肢も選べるのです。
さて、どちらを選びましょうかね?
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