「自宅介護で「胃ろう」をやめた日」

「自宅介護で「胃ろう」をやめた日」

少し宣伝をさせていただきます。

実は私の母が本を出版することになりまして・・

それが、発売されました。

書名は「自宅介護で「胃ろう」をやめた日」といいます。

もちろん作家ではありませんので、そもそもは自費出版ではあるのですが、全国の大型書店店頭には並ぶことになっております。

出版社は幻冬舎ルネッサンスで１０月２１日に発売されます。

実は・・

私の父はもう随分と長い間、障害者です。

若くして５６歳の時に脳梗塞で倒れ、依頼半身不随の生活となりました。

杖があれば何とか歩くことは出来ましたが通常は車椅子の生活です。

しばらく２０年ほどはその状態で、それでも車の免許を取得し、仕事に戻り定年まで勤め上げ、社会復帰して過ごしていました。

しかしその後に心筋梗塞・腎盂炎・憩室炎と様々な病気を繰り返し、ついには再度・再々度の脳梗塞を起こし、肺炎・多臓器不全で死の直前まで行き、ついには寝たきりで立つことも、食べることも、しゃべることも出来ない身体になってしまったのです。

まるで病気の百貨店・・

顔の筋肉が動かせず、飲み込むことの出来ない嚥下障害を起こした父は食べることもしゃべることも出来ません。

食べることの出来なくなった人には「胃ろう」という処置がなされます。

おなかから直接胃に孔を開けてチューブで食事を送り込むようにする措置で、毎日朝昼晩点滴のように吊り下げたパックからチューブで食事を直接胃に送り込みます。

私はよく知らなかったのですが、この「胃ろう」を行うことは随分と議論のあるところなのだそうで、また「胃ろう」を行ってそこから回復して食べられるようになった人の例というのは、きわめてまれなのだそうです。

しかし、本人と母は努力を繰り返し・・

今現在は、自分では動けませんが起きて車椅子に乗せれば自分で物を書いたり、本を読んだり、ＴＶを見たり、趣味の俳句を作りその会にに出向き、観劇を楽しみ・・

食べることもしゃべることも出来るまでに回復しています。

そんな父の闘病と母の介護、そして「胃ろう」を取り外せるまでを・・

さらには、どのように病気や障害と闘い介護したのか・・

どのように考え何をやったのか・・

がこの本には書かれています。

当初、母が本を書くなどと言い出したときには、何を言いだすんじゃ・・

などと思った物でしたが・・

幸いにもつたない原稿を幻冬舎ルネッサンスさんの方から是非書店にとお話を頂き、様々なアドバイスや修正を繰り返してようやく書店に並ぶことが出来るようになりました。

息子のひいき目なのかもしれませんが、読むに値する本だと思います。

特に今、介護や「胃ろう」で悩んだり迷ったりしていらっしゃる方は是非・・

幻冬舎ルネッサンス

25年にわたる壮絶で希望溢れる介護ドキュメント！

http://www.gentosha-r.com/products/9784779008887/

全国の大型書店には並んでおります。

ネット書店でも購入出来ます（上記、幻冬舎ルネッサンスのリンクより購入できます）。

是非お手にとって眺めて頂ければ幸いです。

Atelier繁建築設計事務所ＨＰ

http://homepage3.nifty.com/ateliershigeru/