モデルハウスの見学の仕方

土日にはモデルハウス見学に住宅展示場に行かれる方も多い。

そのモデルハウスでのこと。

５０棟以上ある住宅展示場では、どこを見学していいか迷う。

とりあえずは、ローコスト住宅を売りにしているモデルを見学。

最近では2階と３階を見れるモデルハウスが多くなった。

リアル感があってわかりやすいが・・・

木造のメーカーに多いローコスト住宅。

坪２５万円台からある。

本当にこの金額でできるか？？

聞くとオプション工事が多い。

標準の設備は値段なりと感じる。

なぜそんなに安いのか？案内してくれた営業マンに聞く。

「当社では年間1万棟建築しているから、設備などが安く手に入る」と・・・

また、坪25万円の本体工事には利益は取っておらず、

「付帯工事の価格に利益を入れているから安い」そうだ。

何とも理解しがたい返答。

建物の構造についても筋交いを使わず耐力壁で強度を保ち、

耐震等級を確保しているらしい。

こちらの返答もわかりにくい。

ローコストでできる住宅。

やはり設備品はワンランク落ちる。

例えば、キッチン設備。

ガスコンロなどの熱源をみるとわかる。

扉の材質もメラミンの安価なタイプが標準。

構造も木造でいわゆる在来工法や２×４が多い。

値段相応という感じだ。

これらに対して大手ハウスメーカー数社も見学。

いずれも、注文住宅という感がある。

設備もそれなりのものを採用している。

キッチンではクッチーナやキッチンハウスなどのオーダーも・・・

内装などのインテリアや意匠などもローコスト住宅に比べれば、

当然ながら洗練されている。

特に大きな差を感じるのは営業マンの対応だ。

お客さまの質問に対して正確に返答する。

説明のしかたがわかりやすい。

自社の売りをうまく説明できるなど・・・

家を建てるにはその人にとって一番の大きな買い物。

その買い物をお願いするには、そこに携わる人の役割は重要である。

それが営業マンなのか設計士、建築家なのかさまざまである。

ことさら個人の住宅はその建築に携わる人の経験の多さが家のできを左右する。

「建築家とつくる家」と称して頼んだ建築家は現場に数回しかこない。

現場でできない設計からクレームになったせいだろう。

現場の職人さん。

現場監督に相談しないで私に問い合わせ。

聞くと監督さんに言ってもわからないと・・・

家の出来は値段だけではないことを改めて思う・・・

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