前回からの続き、廃業について。
後継者不在で高齢化が進んだことによる廃業を紹介しました。
貴重な技術の多くがこの流れに沿って失われています。
高度な産業用機械、航空機、果ては宇宙ロケットに至るまで、
もっとも重要な部品は今もって手作業で作られています。
その多くが日本の町工場で作られているというのは比較的知られた事実です。
ただ、個々の事業者において、このタイプの廃業はまだ幸せだと言えます。
なぜなら高齢を理由にして辞めることが出来ているからです。
産業全体にとって損失であろうとも、ご本人にとってその仕事が人生の
最重要時でなくなったのであれば廃業することも悪いとは言えません。
もう少しのんびり暮らしたい。
そう思った時にサクッと辞められるような体制を整えることができていたからこそ
高齢化を理由に廃業することができるのです。
…そう、つまりこのようなまだ望ましいと言える廃業をできないケースの方が
圧倒的に多いのが現実です。
ここで出てくるのが金銭関係のお話です。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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