間取りは道路の向きで大きな影響を受けます。玄関を道路に近接させる為、家への導入部分が決まってしまいます。
間取りを考えている時、最も難しく最も面白い作業は北側道路の敷地の間取りを考える時です。常識に囚われなければ、建築主に特化した今までに無い間取りが出来る可能性を秘めています。
土地の大きさにもよりますが、40坪以上あれば南側に小さいながら庭が造れますので、採光が取れます。冬至前後の昼間でも薄暗い季節以外は人口照明なしでも生活が出来るでしょう。しかしそれ以下の広さしかなかったり、変形した敷地であれば、南側からの採光を諦めねばなりません。そんな場合、道路側である北側からの採光に頼る事になるのですが、北側からの採光は力がありません。北側の光は直射日光ではなく反射した光が間接照明の様に入り込んで来ますので、影を作らず安定はしているのですが、弱く補助的に人工照明が必要になります。但し外の景色を見るのには南側の窓より適しています。
仮に北側の方が眺望が良ければ、迷い無く北側にリビングを配置した方が風景を室内に取り入れた素敵なリビングになります。採光は天窓や吹き抜けを通して南側の高い窓から取り入れるとかすれば解消するでしょう。
道路から家の中を覗かれる心配のある場合は、二階リビングを検討します。隣家と生活サイクルが逆になって住み分け出来ると云うメリットもあります。また屋根の勾配を利用して傾斜天井を楽しむ事も可能になります。勿論一階よりも二階の方が眺めは良くなります。
常識に囚われず、その敷地の特性を最も建築主に合うように、プランニングするのも建築家の腕の見せ所です。
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このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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