毎年3%の需要を創る - 地域活性化・町おこし - 専門家プロファイル

井門 隆夫
株式会社井門観光研究所 代表取締役
東京都
マーケティングプランナー

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対象:イベント・地域活性

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毎年3%の需要を創る

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20年後の旅館を予想する

ロンドンオリンピックも終わり、静かな夏が戻ってきました。特段の大事もなく淡々と今年も進んでいますが、この後、総選挙があります。大統領選挙もあります。何が起こるかわかりません。金融機関の動きも出てきました。年始で「今年は何か起こる」と予想しました。今年はこれからだと思います。

今年の事を考えていたら、ある雑誌社から「20年後の旅館」を予想して欲しいとの相談がありました。おもしろい!としか即答はできなかったものの、おそらくガラっと変わっているでしょうと回答しました。

その根拠として、現需要が毎年3%ずつ減ると仮定しましょう。一方、新需要が毎年3%ずつ増えていくとします。すると23年目には需要が逆転するのです。

新しい3%の需要で明暗

なにか、毎年3%ずつ増えている需要はないでしょうか。

ある旅館では、外国人宿泊者が3%生まれたそうです。ある旅館では、現地発着旅行の売上が売上高の3%あったそうです。おそらく、こうした旅館はその需要で20年後もちゃんと生き残り、発展していることでしょう。

そうした「新しい3%の需要」がない旅館はどうなるのか。

期待される地域に立地していさえすれば、チェーン展開する旅館経営会社に組み込まれ、オーナーは変わらずとも運営者が変わっていることでしょう。そうした旅館の売上高も毎年3%ずつは増えているはずです。

20年後、旅館の予約はほぼ完全にネット化され、団体もネットを通じて予約されていることでしょう。そうした対応を予測し、今からアクションを起こしていける旅館が残っているはずです。

逆に20年前(1992年)、どうだったでしょうか。

バルセロナオリンピックで岩崎恭子が金メダルを取りました。団塊の世代が40代の管理職としてバリバリ働き、日本経済はわが世の春を謳歌し、旅館業は過去最高売上を達成しました。

20年は、あっという間です。しかも、市場はガラっと変わります。それを予感しておくことが重要です。

 (トラベルニュース 8月25日号「井門隆夫のCS宣言」)

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