- 斎藤 利
- 東京バレーボールアカデミー 代表
- 東京都
- スポーツインストラクター
対象:スポーツ指導・トレーニング
- 斎藤 利
- (スポーツインストラクター)
- 石本 工
- (健康運動指導士)
「サイエンス・科学」
と聞いて、みなさんはどんな印象を受けますか?
以前も書きましたが、私は大学~大学院のころ、機械工学を専攻していました。
大学4年生から3年間、竜巻の基礎研究を行いました。
修士号を取りましたが、
科学(物理学・工学・化学・・・)というのはなんて不完全で未熟で偉大なのかと痛感させられました。
そして世の中私を含め、
なんと多くの人が簡単に 「科学」 を語ってしまうのかと感じます。
私は流体力学専攻だったのでそれを例にあげさせてもらいます。
有名な話ですが、「飛行機はなぜ飛ぶのか?」という話をご存知でしょうか。
結論から言うと、現代の科学では解明しきれていません。
もっとも有力な仮説に実は矛盾点があるのです。
でも何トンもの重さのある飛行機は飛んでいます。
「こんな理由で飛んでるんですよ・・・今はそれが一番良い理由だと思っています」
という状況です。
何が言いたいのかというと、
「現象よりも仮説が勝ることはありえない」
ということです。
スポーツに例えてみましょう。
「結果が良かった=こんな理由があるんじゃないだろうか」
プレイ結果(現象)があり、
それには 「腕をさっきより上げたから上手く行った」 という理由(仮説)がある、ということです。
「りんごが落ちる」という現象を、「ニュートン力学」という式で説明しているに過ぎないということです。
「スポーツ科学が選手を越えることがあってはならない」
これは先日、スポーツ最先端技術の研究所を視察させていただいたときに、
研究所の副所長である三井先生が言っていた言葉です。
(この視察に関しては次回書きます)
科学をあまりにも知らない人が科学という言葉や、
科学で証明された・・・などと言う言葉を使うことはとても不自然極まりないことだと思います。
証明されるためには数多くの実験やそれに伴う再現性が必要になります。
簡単に言うと、「絶対にそうなる!」ことが言えないと証明はされません。
そして科学の世界には「絶対」というものは存在しないのです。
そう、矛盾しているのです。
それを知らずして、「科学的に説明」は出来ないのです。
ダーウィンの進化論は一番有力な説と言われていますが、
絶対にそれが正しい、ということはないのです。
明日、もっと有力な説が登場するかもしれないのですから。
スポーツと科学は今では切っても切れないものとなりました。
しかし不完全な科学を以ってスポーツを語ることはとても難しく、
簡単なことではありません。
不完全であるが故に、扱いこなすには専門知識や先端技術が必要となるのです。
東京バレーボールアカデミーは個人指導を専門にしています。
私も工学を学んだ人間として、
そして「アカデミー」と称している限り、
こういった精進は忘れずにスタッフ一同、勉強していきたいと思います。
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