「考えさせる」のがスーパーバイザーの仕事 - 各種の人材育成 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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対象:人材育成

中沢 努
(コンサルタント・研修講師・講演講師)

閲覧数順 2016年12月07日更新

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「考えさせる」のがスーパーバイザーの仕事

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「ああ~今日は仕事した!たくさん指摘して、たくさん改善項目を店長に指示したぞ!」

と言う、チェーン店舗のスーパーバイザー(複数店舗をマネージメントする店長の上司)が、結構います。

ところが、こんな時は、本人の充実感とは裏腹に、店長(店舗)は、成長どころか後退してしまっている事の方が多いのです。


「スーパーバイザーが、達成感を持って店を後にしたときは、実は店には大いに迷惑を掛けている。」

この言葉、実は私が、マクドナルドでスーパーバイザー(当時)をしている時に、尊敬する先輩から言われた言葉です。

当時の私は、正直言って、この言葉の意味が全然判りませんでした。

担当店舗に行っては、ガンガン指摘し、その場で改善し(たつもりになり)、意気揚々と現場を後にしていたのです。

しかし、後日、再び店舗を訪問すると、指摘した所は改善されていない、改善したはずの所も、元に戻っている。

結果、私は、店長の能力を低く評価しました。

「こいつはダメだ・・・」

それでも、担当店舗が6店舗くらいの時は、気にもせず、同じ事をして廻っていました。

「だから、自分が頑張らないと・・・」

多少の空回りなど平気でした。


ところが、数年経って、タイトルが上がり、担当店舗が一気に100店舗になると、そのやり方に無理が出てきました。

部下のスーパーバイザーまで同じような方法を採らせる為に、空回り度が更に増したのです。

担当エリアは混乱します。

部下達は疲れます。

でも、成果は出ません・・・

どうすれば良いんだろう??


そんな、ある時、私は映画を見ていてハッと気がついたのです。

それは、刑務所から主人公が脱走を計画するシーンでした。

主人公達は、監視カメラや警備員から見える所では、何食わぬ顔で平常を装い、見えなくなると、トンネルを掘る。

それを繰り返していました。

監視カメラを見ている警備員と主人公は全く逆の行動をしている。

結果、主人公は、脱走に成功するのですが、店ではそうはいきません。

そこまでのモチベーションは、持ちきれていないのです。


この映画の中では、警備員は、目標達成の邪魔者。
いなければもっと楽に目標は達成出来ます。

そうなんです、私は、邪魔な監視カメラや警備員だったのです。

私が店舗に言ったときは、上司の言う事は聞いてくれます。

しかし、いなくなると、気が抜けてしまいます。

私は、プレッシャーが強めの上司でしたから、部下はきつかったと思います。

後に聞いた話ですが、かなり主体的な部下でさえ、私がいないときは力が抜けてしまったそうです。


映画では、警備員と同じ目標は持っていませんでした。

しかし、店舗では、上司と部下は、同じ目標を持っているはずです。

ところが、上司が監視カメラだったら、部下はその反動が必ず来ます。

ガンガン指摘する指示型上司では、部下は育たないのです。

それでも、育つのは、一握りの超優秀店長(部下)だけです。

9割方の部下は、かえって仕事が出来なくなるのです。

再訪問時に指摘事項が出来ていないのは、部下の問題ではなく、上司の問題だったのです。


上司がすべき仕事は、上司がいないときに、
上司同様のレベルで問題発見が出来、改善に主体的に取り組む意識を引き出す事です。

これは、指摘や説教では、身につきません。

本当は、主体的に行動したいはずだと、
部下を信じる気持ちを持って、部下の中にある主体性を引き出す、部下が自分で気がつく、質問と傾聴以外に方法はないのです。

私がこのことに気がついたのは、ずいぶん後になってからでした。

当時の部下には大変申し訳ない事をしたな、と思います。


なので、現在は、もうこれ以上、単純指示型のスーパーバイザー(マネジャー)を作らないぞ!

と言う気持ちで、現在、コーチングを提供しています。


現場の店長が、自分で気づき、自分で行動する、そう言う店長を育てる事の出来るスーパーバイザーを育てる。

これもまた、私のミッションなんだと、強く思っています。


上司が見ていても、見ていなくても、関係なく、自分で気づき、自分で動く、そう言う部下を育てるのが上司の目標です。

その為に、部下に「考える習慣を持たせる」のが、仕事なのです。


ということで、今日のブログは、先日、夜遅くに仕事の相談の電話をしてきてくれた、元部下への、メッセージを兼ねております。

○○さん、読んでね~




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