- 星 寿美
- プラウドフォスター株式会社 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
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続企業参謀
大前 研一(著)
講談社(1986/2/7)
あとがきの最後の7行に
しびれたのでシェア。
ここから↓
前作『企業参謀』において、うかつにも、私は
「手法」と見誤れるものにかなりのページを割いた。
私はそれを参謀の「道具」と呼び、実際に
その使い方を記述した。
意図したものは、その使い方ではなくて、
道具を使って行うところのプロセスの記述と、
プロセスの奥にあるものの考え方の記述であった。
数多くの読者からノウハウを公開してくれて
ありがとう、と感謝された。
ごく少数の読者は、ものの考え方について
の記述が非常に参考になった、と言ってくれた。
本書は、この少数派の人々を対象としている。
ここまで↑
なぜ、しびれたのか?
本当に伝えたい事、本質は、同じように伝えても
極少数にしか伝わらないのだ。
たとえば、大人気の講演会などに
招待されて行くと、そこに来ている
参加者の9割以上の人が、
「感動したり」「泣いたり」「やる気になったり」
しているが、本質を捉えていない。
そもそも、講演やセミナーや本などの
外部要因によって自分軸は、変わるものでない。
その自分軸は自己満足や狭い意味では
もちろんない。
本質を生きている人には行間を感じられても
表面的に生きている人には伝わらないのだ。
その事にすら気付かない、意識的ではない人
が大多数なので、問題もない、というわけ。
大ベストセラーも、
「ノウハウを公開してくれてありがとう」
という人で成り立っている。
極少数の人が本質を捉え活かす。
だから、
<その少数派のために「続編」を書いた。>
という部分がしびれた。
私も、いつも少数派のために書いている。
大多数に理解されなくても構わないのだ。
余談だが
この本の第一章がまた、しびれる。
たまたま大前さんの奥様がお留守の間
料理するためにスーパーへ買い物に行き
冷蔵庫にしまったり、実際に料理したりする
という日常から不良在庫だのなんだのと
経営に結びつけて説明がされている。
私も、何か特別な機会があるのではなく
何をしていても、誰といても
考え方や在り方は反映されていると
考えているのでとても楽しく読んだ。
そして、一見難しそうに感じる事を
身近な例で分かり易く説明できる事が
「頭のいい事」なのだと思う。
P.S.
ちなみに、ここで言う少数派は
自分で少数派とは言わない。
「私は変わっている」
という人ほどつまらないから。
変わっている人は
自分にとっては、当たり前なのだ。
「変わっている」「変人」「少数派」
という言葉は、
人に言われるから「褒め言葉」であって
自己申請する人はあやしい。(笑)
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■今日のまとめ
・本当に伝えたい事、本質は、同じように伝えても
極少数にしか伝わらない。
・本質を生きている人には行間を感じられても
表面的に生きている人には伝わらない。
・大多数の「いい人」に、理解されなくても
構わないのだ。
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