- 真鍋 貴臣
- 香洋ファイナンシャル・プランニング事務所 代表者
- 香川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
投資信託や株式のようにメジャーなものから、債権(劣後債、割引債、ゼロクーポン債も含む)など比較的なじみが薄いもの、はたまた変額年金保険や終身保険の一括払い、協同組合の組合権利など、本来投資性商品に分類されていないけれども、実質的に投資性商品と呼ばれるものまで、その種類は多種多様です。
また、運用方針や運用期間など、すべて商品種類にすべての運用方針、取り組み期間を掛け合わせた場合、そのバリエーションは無限大といっても過言ではありません。
また、大きなお金を一括で運用したい方、あるいはコツコツ積立感覚で取り組みたい方など、運用者の希望も様々です。
このような状況の中、金融に詳しくない方が自分にあった商品と取り組み方法を的確に選択することは無理です。
しかも、人間は自分のキャパシティを超えた情報を処理しないといけない時、本能的に「自分の信じたい情報」のみを選択するようにできているため、全く望まない結果に至ってしまいます。
また、発信者であるプロの方も、受け手が理解できるように情報を簡略化(つまりは都合の良いようにまとめて)して発信するのが一般的であり、結果、発信者の思惑と受け手の理解に齟齬が生じてしまうケースが発生してしまいます。
これは、自分も含めての反省なのですが、投資の場合、過去の実績などを元に1年、3年、5年程度で運用の増加率、もしくは減少率を出したりするのですが、「過去の実績なので今後はわかりませんよ」と注釈されるにも関わらず、やはり過去の実績に沿った将来のリターンを期待してしまいます。
結果、本来はその人に合わないような商品を選んでしまうような事が起きてしまいます。
こうならない為の唯一の方法は、
・自分のライフプランをしっかり見極める
・ライフプランに合った運用方針を貫く
・過去の実績等に振り回されない、正しい商品選びをする
・目先の運用実績(減っても増えても)に慌てない
という、投資の基本方針を守る事です。
1~2年後に大きな金額が必要な人が、リスクの高い一括商品に投資する事は、家計の破たんだけではなく、下手をすると職を失ったり家族が離散してしまう事につながります。
こうなってしまわない為にも、自分にあった投資商品を、プロと一緒に選ばれる事をお勧めするのです。
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