なぜ円高になるのか? - 家計・ライフプラン全般 - 専門家プロファイル

真鍋 貴臣
香洋ファイナンシャル・プランニング事務所 代表者
香川県
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2016年12月10日更新

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なぜ円高になるのか?

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家計とメンタルのバランスのなかで、歴史的な円高が相対的な物価の下落を引き起こし、国内産業の収縮を通じて消費者心理を冷え込ませる…ということを書きました。

では、なぜ円高になるのでしょうか?

円高になる原因については諸説ありますし、「これこそが間違いのない原因」と断言することは難しいと思います。

しかし、私個人としては「貨幣数量説」という考え方が、最も分かりやすく、かつ実情にあっていると思います。

【貨幣数量説とは?(wikipediaより)】

社会に流通している貨幣の総量とその流通速度が物価の水準を決定しているという経済学の仮説。

物価の安定には貨幣流通量の監視・管理が重要であるとし、中央政府・通貨当局による通貨管理政策の重要な理論背景となっている。


なんのこっちゃわからない書き方ですが、簡便かつ私的な理解を元に書くならば、

「物価の上下は、世の中に出回っているお金の総量に依存している」

という事です。

これらをコントロールする政策を「財政政策」などと呼びますが、大きな信用不安(リーマンショックやギリシャ危機など)が起きると、政府はこの財政政策でお金を市中に供給し、需要を掘り起こすことで経済を上向かせる起爆剤とします。

つまり、財政供給を行った国は、その政策前と比べて市中に存在する貨幣の量が増えているのです。

これを2国間の貨幣の数(分かりやすく日本とアメリカとすると)に置き換えてみると、

【財政供給前】

1ドル=100円

↓ アメリカが貨幣量を1.2倍に増加し、日本の貨幣量は変わらない場合

【財政供給後】

1.2ドル=100円 → 1ドル=83.3円

となり、正にリーマンショックでアメリカが財政供給(一般には量的緩和(QE)と言われていますが)を行った前後の動きそのものになるのです。

では、なぜ日本も財政供給を行って円高を解消しようとしないのか?という疑問が出ると思いますが、wikipediaからの引用にもあるとおり、この政策は物価の上昇をもたらします。

この供給を決めるのは日本銀行なのですが、日銀は物価上昇(インフレ)のコントロールが効かなくなることを懸念して財政供給に慎重だと言われています。

現実的には、今年の2月に日銀から「中期的には財政供給をコントロールする(インフレ目標1%)」という宣言が出されましたので、今後は少しづつ円安になってゆくものと思いますが、アメリカやヨーロッパの債権問題は未だくすぶっており、いつまた大規模な財政供給が行われるかは不透明です。

以上より、円高については諸外国の状況次第といえると思います。

中長期的には解決してゆく問題だとは思いますが、まだしばらくは忍耐が必要そうですね。

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