3日前に突然、膝関節の膝がしらが真っ赤に腫れて熱を持ち、歩行が困難になっ
た。私の治療室まで、片道1時間以上かかるので、2〜3日様子を見ていたが、
一向によくなる気配もないので、杖をついて片足を引きずりながら、来院されま
した。
以前から来院していた人でしたが、こんな状態で整形外科にも行かず、鍼灸院に
来院する人も珍しいと思いました。それだけ信頼されているわけですが、責任の
重さを痛感した症例です。
まず、脈診にて、全体の体調を整えるツボの組み合わせを決め、鍼灸治療を行い
ます。ここで、ほとんどの痛みは半減しますが、今回のように急性の疾患は病勢
が強いため、また高齢ということもありそう簡単に痛みは取れません。
鍼灸治療で全体の調整を行った後、局部の治療に移ります。
このような炎症疾患では、患部に特殊な技術を要する鍼灸治療を行います。
すべて治療が終わり、ベッドから降りて立ち上がったとき、膝の痛みは半減した
と言われ、歩行も多少片足を引きずる程度に改善しました。
次は4日後に来院するようにと告げてこの日の治療は終わりました。
その翌日、本人から電話があり、信じられないという感じで、痛みと腫れがほと
んど消えたという報告を受けました。
その後、3回の治療で完治しました。
この症例は高齢の割には、すぐに的確な鍼灸治療が出来たということで、本人も
驚くほどの短期回復になったというものです。
その他、食べ物の注意、入浴の仕方など生活全般についても、かなり細かい注意
事項をきちんと守った成果です。
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鍼 覚王院 シャローム治療室
院長 滝山 博行
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