これはあたりまえのようでいて実は世界の中でもとても珍しい生活様式なんですね。
この靴脱ぎという習慣は、洗い場をもった浴室とあわせて、
日本人の住まいづくりの特徴の一つとなっています。
従って、日本人にとって床材は、唯一常時直接肌が触れる素材ということになります。
このため住宅にとって床材はひときわ大切なインテリアエレメントなのです。
今現在一番人気の床材はフローリングですが、
一概にフローリングといっても実はその種類は多様です。
大きく分けて無垢材によるフローリングと、
表面にプリントあるいはうすい単板をはった合板フローリングのふたつの種類があります。
無垢はやはりその質感と
合板のように板を成型するための接着剤をつかっていないことからシックハウス対策として人気です。
ただし無垢の木は自然の素材ですのでそったりのびちぢみをします。
その点を理解した上でつかわなくてはなりません。
また床暖房用であったり防音性能をもたせるためには合板フローリングが主流となっています。
木の表面の色柄も、昔ながらのナラ材から明るく木目の目立たないメープル材、
ナチュラルな風合いが人気のパイン材など様々です。
インテリア全体のイメージ、機能、価格などのニーズにあわせて選定していきます。