- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
では今回は、メンテナンス面から床暖房の種類を見てみましょう。
メンテナンスという意味では、やはり電気式の床暖房に分があります。
と言うのも、以前にも書きましたが、温水式は、外部にボイラーが必要であるため、そのボイラーのメンテナンスが必要であるからです。
パネルやフィルムなどの電気式の床暖房は、基本的には発熱するだけなので、仕組みはホットカーペットと大差有りません。
ホットカーペットも、半永久的に故障しない、と言う訳ではありませんが、ボイラーの不具合よりは頻度が低いのではないでしょうか。
温水式のメンテナンスも、それほど頻繁に、と言う訳ではありませんが、特にボイラー式の場合は、やはり燃焼機器なので、調整や修理・部品交換などのメンテナンスが必要になる場合があります。
また、温水式は、循環する水やブライン液の補充や交換が必要です。
ブライン液の場合、5〜10年で劣化します。
放っておくと、器具の劣化を引き起こしますので注意が必要です。
そう言った煩わしいのは嫌だ、と言う方は、電気式が向いているのではないでしょうか。
では、次回は、間取りから床暖房を考えてみましょう。