- 宮原 謙治
- 霧島住宅株式会社
- 工務店
対象:住宅設計・構造
日本の気候風土は高温多湿といわれ、窓の付け方一つで住み心地が良くも悪くもなります。季節により太陽の位置や風の吹き方も違いますので、綿密な敷地環境調査が重要なのです。
窓は、その位置と大きさと種類を、方位によって使い分けることが大切です。
地窓・腰掛窓・高窓・掃出し窓・ランマ窓・天窓・二段窓・小窓とありますから、よく研究することが大切ですね。
人は窓を通して自然と触れあい、四季の移ろいを知るのです。
健康で快適な生活は、自然の恵みを窓によって取り入れることから始まります。
人間は空気を吸い、そこに含まれる酸素の純度の良否で健康にも病弱にもなります。つまり人間の運命は住まいの空気によって左右されるということになります。
最近の高気密高断熱住宅に代表されるように、住まいを密閉化し住まいの換気を機械に頼らなければ出来ない仕組みになっています。
このことを自然なことと思うか、不自然なことと思うかです。謙さんは百歩下がっても、無理の有る不自然な住まいのつくりとしか思えないのです。
無理や不自然なことは、必ず副作用や後遺症・弊害が発生しています。このことは自然の法則であり、住まいも人間も自然の一部ですから影響を受けないわけがありません。
北窓・・東の窓・・南の窓・・西の窓・・それぞれの利用目的と役割を明確にして考えます。
注意点
1.外観やデザイン的役割重視の弊害を認知して、常に有効な役割を果たす計画をする
2.防犯への配慮を考えて安全・安心な窓を計画する