- 各務 謙司
- カガミ建築計画 建築家
- 東京都
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
玄関周りの収納、''家具''、''手摺''などの工夫を紹介します。
靴収納とコート収納の奥行きの違い
玄関の収納でよく設計者が苦労する事の一つが、
靴と''コート''をどうやって一緒に収納するかという点にあります。
両者の収納の奥行きが違うので、
一緒にデザインするのが難しいのです。
ここで紹介している代々木上原N邸リフォームでは、
来客用のコート掛けを工夫した事例です。
フラワーアレンジメント教室の玄関としても使うこの空間には、
多いときには一度に5〜6人もの来客があります。
冬のロングコートを人数分だけ収納するとなると、
とても大きな収納が必要になります。
かといってコートを必要としない時期や
来客がいない普段は、それだけのスペースを
収納として確保するとなると、犠牲も大きすぎます。
来客のコートはどこに?
そこで工夫したのが、写真のようなバーです。
左右には靴とスリッパを収納する造作家具を作り、
その中間に上下2本の木製のバーを通しています。
ロングコートであれば上段のバーに掛けると、
約6着が掛けられるだけのスペースが空いています。
コートを掛けると、写真のように出張った形となりますが、
一度に沢山のお客様が来ても、混乱はありません。
また、雨の日には下段のバーに傘を引っ掛ける事も
可能となっているのです。
使っていないときは、何かを飾る事もできる、
ちょっと不思議な空間になっています。
カガミデザインリフォーム 各務謙司
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