原木から製材して建築材料にする - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

中村 雅子
株式会社タジェール 建築家・インテリアデザイナー
東京都
建築家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

原木から製材して建築材料にする

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 住宅設計・構造設計
杉並I邸
そう特別なことではありません。
立派な国産の無垢の木を再利用しましょう。

施主は大きな樹木に覆われた林の土地を気に入って購入しました。(左の写真はけやき)都心の住宅街のシンボルツリーでもあった9mを超す欅・いちょうを残して住宅を建てたいと計画しましたが、諸般の事情で切り倒すことになりました。それなら、原木から製材して住宅設計に取り入れましょう。となりました。

右の写真は木場の製材所で粗製材脚注*1をしているところです。
施主家族も立ち会って、木の目方向や状態を確認して作業していきます。

けやきは板目で和風に使うことが多い木ですが、私は柾目脚注*2に挽いて、モダンデザインに使います。
構造材としても良いのですが、今回は造作材で考えます。W2400xD800程度のダイニングテーブルになる計算です。同じく9m位のいちょうも家具やまな板(?)として使っていく予定です。
住宅を建てる際、やむなく切り倒してしまう樹木でも活かすこともできます。

粗製材したあとは半年ほど自然乾燥をさせてから加工します。何になったかは 又、ご報告しますね。
*1乾燥前におおまかに挽くこと*2木目がまっすぐに通っている方向