今回、有機論的捉え方についてご紹介しましょう。
下腿三頭筋の筋力および柔軟性の低下が生じてアキレス腱の変性が起きます。この点は、機械論的捉え方と類似しています。
しかし、機械論的捉え方は、カラダを部分に細分化してみていきます。そこには全体の関係性や心と身体の関係性はみていません。
ですので、原因を過度の使用と言うまるで機械の部品が消耗したかのように捉えてしまいます。
しかし有機論的捉え方は、下腿三頭筋の筋力や柔軟性の低下は結果であり、すでに下腿の機能面を統制しているホメオスタシス低下が生じているところに着目します。
またホメオスタシスも身体を静的に捉えた限られた見方です。
ホメオスタシスの機能維持には、ホメオダイナミックスと言う動的な不安定さ(ゆらぎ)が必要不可欠になります。
そして、そのゆらぎには感情や情動などの心の影響を強く受けています。
アキレス腱炎を含め、あらゆる症状に同じようなことが言えます。
皆さんも、日や状況によって症状の度合いが変化することに気づきませんか?
また、いつも同じように使っているのに、なぜ今回痛めたのか?
症状の変化を機械論的捉え方では矛盾が生じます。
心と身体の関係性に原因が隠れていることが、有機論的捉え方で見えてきます。
症状が出だした時期を振り返ると、ストレスやプレッシャー、不安があったことに気がついたりします。
アキレス腱炎やスポーツ障害でお困りの方は、ぜひご相談下さい。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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