- 真鍋 貴臣
- 香洋ファイナンシャル・プランニング事務所 代表者
- 香川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
昨日のブログに、追記します。
銀行は、従来の担保主義から「人」と「事業」と「実現可能性」を見るようになったと書きました。
これは言い換えるならば、
「御社がどの様な未来図を描いているか?」
「御社がそれに対してどの様な努力をしているか?」
「そしてそれをどの様に評価し、取り組んでいるか?」
という事に尽きます。
この部分を銀行の担当者(というか、担当者の上司)に理解してもらえるならば、多分御社は銀行と良好な協力関係を結べることと思います。
しかし、これを根底からひっくり返す事柄が2つあります。
それは、
「債務超過」と「粉飾決算」
です。
債務超過については、個々の銀行のポリシーがありますので、お目こぼしになるケースもあるかもしれませんが、「粉飾決算」は一発で終わりでしょう。
「粉飾決算」などと書くと大層なイメージを持たれると思いますが、開示条件の厳しい上場企業でさえ頻発する問題でありますので、経営の透明性が低い中小企業であれば尚更です。
そして、考えが古く独善的な経営者の中には、そのあたりのコンプライアンス感覚が鈍い方が多いのもまた現実ですので、もし2代目3代目で、今後自社を継承しようという方については、現職の社長がそういう人間でないかどうかを見極め、過ちを正すというポリシーを持って欲しいと思います。
本来、銀行は優良な取引先と有効的な関係を築き、そこからのストックで利益を得るというビジネススキームです。
つまり、御社がこの難しい時代の中でも事業を継続してゆけるだけの柔軟性、適応性、将来性、そしてビジョンをお持ちで、そしてそれに対して真摯に取り組んでいるのであれば、銀行は御社と取引したくてたまらないはずです(現実的にそうじゃない銀行もありますが…銀行はなんぼでもありますので、そんなところは無視しましょう(笑))
思いの外長くなってしまいましたが、纏めるならば銀行は、社長である「あなた」が、どんな人間かを見ているのです。
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