- 井上 みやび子
- すぐ使える株式会社 代表取締役
- 東京都
- Webエンジニア
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
レンタルサーバ「ファーストサーバ」の大規模障害は大騒ぎでした。
結局問題発生から約3日後にファーストサーバは「データは復旧ができない」という結論を出しました。どんなに「安全」を謳っているクラウドであっても、人間と同じく「うっかりミス」や「不慮の事故」はあり得ます。
色々対策は考えられますが、ひとまずは小規模サイトの運営者の方の「ウチは大丈夫か?」という不安を解消するためのデータベースバックアップ方法をご紹介します。
ブログ・WordPress のバックアップ方法
小規模サイトの場合は、大体ローカルパソコンで静的なHTMLファイルを作ってサーバにアップロードしますのでローカルパソコンの方が残っていれば復旧可能ですが、復旧が難しいのが、「ブログ」や「WordPress」など、ブラウザから更新を行っているシステムのデータです。
これらのシステムの裏では「データベース」と呼ばれるソフトウェアが動いていますので、このソフトウェア専用の形式になっているデータを、「ダンプ」と呼ばれる方法で引き出して保存しておく必要があります。
ダンプの方法(MySQLの場合)
WordPressの裏側でよく使用されているデータベースMySQLの場合は、以下のコマンドで「ダンプ」が可能です。
ssh 等でのアクセスが必要ですので、「関係者の中で一番技術に詳しそうな人」に以下のコマンドを定期的に実行してもらって下さい。
mysqldump --opt (データベース名) \
--user=(データベースのユーザ名) \
--password=(データベースのユーザのパスワード) \
--host=(データベースのホスト名) \
> (データベースバックアップファイル名).sql
書き出した「(データベースバックアップファイル名).sql」は定期的にダウンロードして保存して下さい。
ssh が使えない環境では、サーバに「データベースの管理画面」(phpMyAdmin など)があれば、そこから「エクスポート」しておくのでも構いません。
データベース復旧方法
万一の問題が起こった時、「ダンプ」したファイルから復旧するには、サーバにsshでアクセスし以下のように行います。
% mysql
mysql> create database (新しいデータベース名);
mysql> use (新しいデータベース名)
mysql> \. (データベースバックアップファイル名).sql
ssh アクセスできない場合は、データベースの管理画面から「インポート」でもOKです。
高度なデータベースバックアップ方法
上記の方法だと書き出したデータベースバックアップファイルをさらにダウンロードしなければなりませんが、外部サーバに直接ファイルを書き出してくる方法もあります。
以下のコマンドを外部サーバで実行して下さい。(コマンドを実行するホストからWebサーバホストへのsshアクセスが許可されている事が必要です。)Cygwin などのツールをインストールすれば、Windowsパソコンからもバックアップができます。
ssh (Webサーバのホストのユーザ名)@(ウェブサーバのホスト名) \
"mysqldump --opt (データベース名) \
--user=(データベースのユーザ名) \
--password=(データベースのユーザのパスワード) \
--host=(データベースのホスト名) | gzip -c " \
> (データベースバックアップファイル名).sql.gz
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すぐ使える株式会社
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