- 桐 正和
- 漢方薬誠心堂 学芸大学店 店長
- 薬剤師
対象:薬・漢方薬
- 西野 裕一
- (薬剤師)
- 西野 裕一
- (薬剤師)
一般的にはあまり知られていないですが、不妊症の原因の約40%は男性側に問題があると言われています。
主に4つのタイプに分かれます。
①造精機能障害
精子の製造する機能に問題があります。
乏精子症、非閉塞性無精子症、精子無力症、精子奇形症等の場合があります。
②精路通過障害
精子は精巣から精管を通り運ばれるが、どこかが閉じたり、狭くなっていると、精子が通過できず、
結果、精液中の精子が少なくなります。
③精機能障害
勃起障害、射精障害、性欲の低下などがあります。
心理的な問題による機能性と、精索静脈瘤などの器質性、両方に問題がある場合があります。
④精子機能障害
精子を作る事が出来ても、炎症や免疫反応により精子の機能が低下している状態です。
病院では、主に薬物治療や、外科手術によって治療します。
まずは、検査を受けて、問題があるのかないのかを知る事をオススメします。
(但し、精液検査ではその時の体調によっても結果が左右される事もありますので、1度ではなく数回検査した方が良いかと思います)
検査しても、異常が無い、運動率が低い、精子量が少ない、勃起障害等の場合、
漢方薬や鍼灸等の東洋医学は有効です。(外科治療が必要な場合を除く)
中医学では、主に4つのタイプに分けて考えます。
①腎陽(精)不足
身体を温める力が弱くエネルギーが不足している。
冷える方、忙しく体力が消耗している方に多い。
②腎陰不足
身体の水分が不足し、ほてりがでる。
結果身体に熱がたまり精子を殺してしまう。
③肝鬱気滞・お血
ストレスや自律神経系のバランスにより血流が悪くなってしまう。
④湿熱下注
身体に余分な水分や熱が溜まっている状態。
飲酒や辛いもの脂質の取り過ぎが原因。
これらの中医学的な原因により、精子の生成が少なくなったり、動き、質が低下したりしてしまいます。
漢方薬はそれぞれのタイプやその他の体質によって、一人一人異なりますので是非1度ご相談下さい。
漢方や鍼灸だけでなく、食事や運動などの生活習慣を見直す事も大事です。
また、身体の機能は歳を重ねていくうちに衰えていきますので、少しでも早めに検査や、治療などを
受ける事をオススメします。
「もっと早く治療をしとけばよかった」と言われる方が本当にたくさんいらっしゃいます。
誠心堂 学芸大学店
目黒区鷹番3-1-5
03-5768-4193
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