臭いのない家は聞こえない家・・？

建物の「におい」・・４

だったらぜ～んぶ「におい」のつきにくい建材にしよう！

そうすれば臭い家にはならないぞ！

な～んてすればいい。

が・・

そうそう、うまい具合には行きません。

「におい」のつきやすい建材は・・

布や紙など・・

やわらかい物・・

多孔質な物・・

実はこれって、吸音材とまったく同じ性質なんです。

たとえば・・

床は石貼り、壁天井は硬質ボードなんていうホコリの着きにくい「におい」のつきにくい部屋を作ったとします。

カーテンやカーペットなどを敷き込まない限り、間違いなくこういう部屋は音が反響しまくって不快なことこの上ありません。

ビルとか店舗なんかを建てたりするとこういう部屋が出来やすいのですが・・

家具を置いたり絵を掛けたり花を飾ったり・・

そうしてようやく音は落ち着きます。

そのままだと会話してても何言ってるのかさっぱりわかりません？

そういえば・・

以前にお客さんのたっての希望で、逆に言えばどうしてもそうしたいと言って聞かない・・

某工務店が建てた素敵なお宅の、床が大理石貼りで壁天井が全てコンクリート打ち放しというオーディオルームを見せてもらったことがあるのですが・・

オーディオを聞くどころの話ではありませんでした。

ちょっとした音でも反響しまくって耳が痛い・・

吸音材を壁床にはりめぐらすことになったのです。

ただ・・

こういう部屋は臭いません。

それは確かです。

残念ですが、やはり・・

ホコリがつかないよう一生懸命掃除して・・

一日に何度か部屋の空気を入れ替えて・・

消臭をする・・

のが、家の臭い防止には一番いいのでしょう。

Atelier繁建築設計事務所ＨＰ

http://homepage3.nifty.com/ateliershigeru/