- 三村 麻子
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対象:老後・セカンドライフ
お子様が小さい時には経済的に困り
還暦を迎えた以降 妻に先立たれて困るのは
精神的な問題です
心が受け入れないのは 男性のほうが多い
私の相談者でも 2人の男性が
後追いを しています
一人は 1年後 妻を追って 自死
一人は 一切の投薬・点滴・食事を拒否をして
妻が旅立った2週間後 お亡くなりになりました
この お爺ちゃんは 葬儀の間中
「三村さん 棺の横を少し開けて 私を入れてくれませんか」と
言い続けていました
妻の横に入れてくれと 言い続けていたのです
そして 告別式が終わり お帰りになる時
私を振り返り 「また お世話になります」と言いました
それから 10日後の明け方 お爺ちゃんは
再び ホールにいらっしゃいました
ご遺体となって・・・
お亡くなりになる前日の夜
入院先の病院にお見舞いに行っていた ご長女に
「ありがとう じゃあね」と手を軽く持ち上げたと伺いました
2週間の間 早くお母さんの所に行きたいと
言い続けて いらしたそうです
穏やかな 少し微笑んだような お顔でした
妻に先立たれた 夫のストレスは 大きい
家事ができないからでは ありません
奥様が 男性にとっては
心の拠り所であることが 多いからです
30代で 癌で妻を失った 私の知り合いは
火葬炉に 奥様を収める時
ご遺体を 妻だと思わなかった と・・・
気が狂わないようにするだけで 精一杯だったと
5年もしてから 私に 言いました
何もかも整理すること無く
今でも 奥様が 生きているかのように
暮らし続けています
2人の幼かった子供達の 世話をして
お弁当も作って 高校を卒業させた 彼だけど
今だに 受け入れてはいない
妻とは 夫にとって
そのような存在なのだと 思うのです
元気なときには 優しくなれない人でも
いざ 亡くしてみると・・・
末期がんで60代の妻を失った ご主人が
葬儀の間じゅう 言い続けていたのは
「こんなに 早く逝くと 思わなかった
知っていたら もう少し優しくなれたのに」
奥様の病状を受け入れられなくて
辛くて 苦しくて 奥様に優しく出来なかった
自分を置いていく奥様を 許せなかった
こういうパターンは 男性に多い
昨年 3月11日の朝
誰が 今日 自分が 妻が 子供が 親が
亡くなると 思った人が いたでしょうか
私は 明日の命を 信じていません
だからこそ 今日を後悔なく 生きたい
世の男性に お願いします
明日あると思うから 奥様に優しくなれない
明日が無いと思ったら 如何でしょうか
きっと 優しくなれるはず
妻に先立たれて夫が困ることの一番は
優しくなれなかった 記憶が残ること
私はそう思います
今日から 奥様に優しくなりませんか
それが 最高の危機管理だと 思います
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