- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
製菓単発「サントノレ」講座にて
サントノレ Saint Honore
パリのサントノレ通りに店を構えていたシブーストさんが創作したもので、その通りの名前と、お菓子やパンの守護聖人(オノレ聖人)の両方にちなんで名付けたものなのだそう。1846年のことと言われます。
シュクレ生地にシューを絞って焼きます。別にプチシューを焼き、キャラメルがけして、シュクレ生地にのせていきます。
底にはフランボワーズのジャムを詰め、
サントノレ口金でシャンティを絞っていきます。
本来的にはシブーストクリームを絞りますが、お店ではまず見かけず、たいていはシャンティです。(シブーストは、手早く作業しなければいけないことと日持ちが悪いため、店頭には並びにくく、たぶん受注発注のみではないかと思います)。
私はサントノレが大好きです。
初めて食べた日、シュクレ生地とフランボワーズの酸と生クリーム、そしてところどころでシューが組み合わさり、なんておいしいのだろう!と思いました。初めての味です。ケーキでもシューでもタルトでもなく、初めての妙な組み合わせ。でもえらくおいしいと思いました。
学校の試験科目だったこともあり、とても思い出深いお菓子の一つです。
最近はフランボワーズ風味やバラ風味など、小さいサイズで、新古典菓子としての素敵なサントノレもいっぱいです。でもやっぱり基本はこのサントノレ。
久しぶりに作ると、(急いでいたため生地をフードプロセッサーで仕込んだため)ちょっとぶわっとしたなあ、とか、今日の天気なら生クリームはもう少し%が高くてもいいかなあとか、いろいろ思うこともありました。
シンプルな組み合わせゆえ、やっぱり基本のお菓子は難しいことを実感します。
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