気に入った間取りのマンションがないなら、
自分で一からプランニングしてしまえ!
というのが、
最近はやりのリノベーションマンションです。
マンションは作られた時代背景によって、
間取りが古臭く感じてしまうことがあります。
それほど古くはないですが、
例えばこんな間取り。
昭和築のマンションでは、
リビングと和室を完全に分けてしまいます。
子供が2人いる家族として、
それぞれの子供部屋。
そして夫婦の寝室の3LDKが主流です。
この間取りは、
リビングと和室にゆるやかな繋がりがあるので、
バブルから平成7,8年位までに多い間取りです。
「台所は男子禁制!」
という固定観念がまだ多少残ってた時代、
対面式キッチンではなく、
リビングから引っ込んだかたちになっているのも特徴かな?
それと各居室を分ける存在としての廊下がありますね。
この間取りを元に、
まず廊下がなくなってます。
今のリノベーションを希望するお客様にとって、
廊下の空間っていうのは、
デッドスペースとして考えられています。
廊下だった部分も、
部屋として使用できるようにデザインされています。
さらに完全に独立した部屋が減っています。
この間取りで言うと主寝室のみ。
ゆるやかな形で各スペースが認識できますが、
部屋と部屋との明確な境目はなくなっています。
今は子供部屋に押し込んで勉強をするのではなく、
リビングなど人の気配がするところで勉強をした方が、
成績が良いなどという統計もあるみたいです。
こうした部屋との区切りを作らずに、
ゆるやかにスペースを区切った間取りを、
家族との絆を強める間取り
家族が崩壊しない間取り(笑)
とかそんな呼ばれ方をしているようです。
現在は人と人との絆が昔に比べて希薄なったと言われています。
それが本当なのかどうかは分かりません。
ただ、震災後、色々な場所で「絆」という言葉を耳にしましたが、
このような間取りの需要は震災前からありました。
人間関係が希薄だと言われている我々も、
実は昔の人達以上に、
人・家族とのつながりや絆を、
部屋をリノベーションすることによって、
強くしようとしているのかもしれません。
そんなことが読み取れると思いませんか?
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