- 岸井 幸生
- LBA会計事務所 代表
- 東京都
- 公認会計士・税理士
-
03-6272-6771
対象:税務・確定申告
- 平 仁
- (税理士)
こんにちは。
将来型会計事務所LBAの岸井です。
午後は遠出だというのに雨が続いています。
連休前の最終日、張り切って行きましょう!
さて、そんな金曜日にちょっとしたお知らせ(通達)が国税庁から出てきました。
これです↓↓
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kobetsu/hojin/010810/pdf/240418.pdf
読んでもおもしろくないので、かいつまんで説明しますと、
いままで「ガン保険」の保険料は全額損金になっていましたが、
今日契約分からは半分しか損金になりません、という内容です。
従来から節税を考える際に必ず保険の話がでてきました。
特に「ガン保険」は節税の効果が高いため、よく利用されていました。
しかし、今日からはその効果が著しく減少してしまいます。
「節税」と「保険」でピンとこない方のためにも、そもそものところを説明します。
保険は普通、万が一があった時にお金がもらえるというものですよね。
もちろん、そういう側面から保険に入ることも多いのですが、
会社や事業主の場合、税金を節約するために入ることも多いのです。
なぜ節税になるかというと、
支払う保険料の分、経費が増えるのでその年の税金が減ります。
そして、ここが重要なのですが、払いっぱなしになるのではなく、
保険を解約した時にお金(解約返戻金)が入るので、
税金の支払いを先延ばしにする預金のような役割があるのです。
「今、税金を払うより、少しでも先延ばししよう」ということですね。
しつこいようですが、本日契約分から、
保険のうち「ガン保険」という種類の保険の保険料は、
その額の半分しか経費に入れられなくなりましたので、
税金の節約効果が減ってしまったのです。
またひとつ、節税手段が減ったことになります。
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個人的には、節税のために保険やら色々な金融商品やらをすすめるのは好きではありません。
今回のように国の意向で仕組みが変わってしまいますから。
節税中心に事業を進めると、必ず事業が傾きます。
たくさん稼いでほどほどに納税してやろうくらいの気持ちでいるほうが健全だと思っています。
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- 岸井 幸生
- (東京都 / 公認会計士・税理士)
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