- 藤島 淑子
- 株式会社インディプロス 代表取締役/コンサルタント
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
「私は、人材育成はしていません。人が人を育てるなんて無理。
人を育てるのは仕事しかないのです」
実際、学ぶ気持ちや意欲がない人は、誰が何を言っても育たない。
何よりもまず、人材育成に一番大切なのは、人が「成長したい」と
思うような仕事や環境が存在することだ、ということなのでしょうか。
でもそこには、上司、経営者としての、様々な意図や配慮、想いが
込められているはずです。
・各人が今どのような課題を抱え、どのような成長のフェーズに
あるのかを知り、今、どのような場を与えることが有効なのか
を考え、
・仕事において、各人にどのようなプレッシャーを与え、
どのようなサポートやフィードバックを行うべきかを適切に
判断し、
・そして何より、本気で「育ってほしい」という気持ちを持って、
部下や社員と接する・・・
これらは、立派な「人材育成施策」の一つ。
そしてこの経営者は、これらのことをとても巧みに実行しています。
「人材育成には手をかけていません」という言葉は、この方独特の
言い回しなのであって、真意ではないな、と感じました。
この方が言いたかったのは、
「教育研修だけが人材育成施策ではない。人を育成するためには、
もっともっと本質的で、もっともっと大切なことがあるんですよ
(=環境や場作りが、上司としての重要な役割なのですよ)」
ということなのだと思います。
超左脳派で有名な経営者でも、社員に対しては、とても熱い気持ち
で接していることに、感銘を受けました。
今は空前の人材育成ブームのようですが、「本当の人材育成」に
ついて、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
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