仕事の目的は？

数年前より鼻の具合がよくないので、ティッシュが欠かせない。ので、駅で配っている場合は受け取ってしまう。たいていの場合はバイトで、彼らはティシュを配るのが仕事なので、２つも３つも渡してくる時がある。出来高制でバイト代が出る場合もあるので、数をさばくことが目的なので仕方がない。僕はティシュが必要であるという利害が一致するので喜んで受け取っている。

ただし、これが「効果」を基準に考えれば話が変わる。

この前駅で見た女性は、消費者金融の社員だと思うが、「こんにちは。」という声とともに、笑顔でティシュを配っていた。やりたいことでないはずの仕事（推測だが）をあれだけ一生懸命にやれる人はステキだ。

同じようにティシュを配っているのは、居酒屋や美容院も増えたように思う。美容院の方は小型のチラシだけのことが多いが、全く効果の期待できない紙面になっているものがほとんど。しかも、本当は美容師になりたい人に配らせているのだから、やる気もない。

それでも、一応、店長から「お客さんになりそうな人に配れ」と指示を出されているのだろう、渡す人は選んでいるようだ。

ということで、今朝の話だが、その美容師見習い（女性）は、女性をめがけてチラシを渡しているのかと思いきや、男性にも渡していた。それでも、彼女なりの基準はあるようで、僕が若干距離を縮めて彼女の横を通った瞬間・・・・、

なんと、彼女は僕をスルーしたのである。

「ちょっと、俺、この角刈りを何とかしようと思っていたんだけど・・・」
という思いはもちろん、届くはずもない。

こんなことは仕事でもよくある。

アタック数が少なくて成果の出せない営業マン、
ニッチ戦略という名のもと、お客を絞ろうとしているのに、メッセージが全く伝わらないツールを作成する担当者。

あなたは何のために仕事をしているのか？
あなたの仕事の目的は何か？

カリスマ美容師を目指すなら、言われたとおりにチラシを配ることが仕事ではないはずだ。

もちろん、逆切れして書いているわけではないことを付け加えておく。念のため。