
- うえた さより
- 株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役 カラーアナリスト・コンサルタント
- マーケティングプランナー
対象:ビジネススキル研修
年齢不詳。かわいい、大人の女性。私生活やプライベートもあまり見えず、自分の個性がある40代女性。「大人女子」「40代女子」、タレントのYOUさん、女優の小泉今日子さんを今、こう指すようです。
彼女たちは、若い頃に売れ、今もテレビやCMでお見かけする。
雑誌「GLOW」のキャラクターモデルとして起用されて以来、彼女たちのポジションが明確にされたといっていいでしょう。
男性諸氏には、わかりませんが、この「GLOW」という婦人雑誌が発売された時、付録のバッグに惹かれて買ったご婦人方が多かったのではないでしょうか。
実は、私も。私のセカンドバッグはこちらの付録が多い。
最初、この付録のバッグに惹かれて買い、中を読んでいると、次に目に留まったのが彼女たちの自然体なキャラ。YOUさんは髪型がボサッとして、流行に左右されない自分のスタイルを持っている、ムリをしない生き方は、ちょっと人生に疲れちゃったけど、
「私はまだオバさんじゃない」
と、自分に向かって言い聞かせている女性、女子にとって、参考になる人なんです。「私はまだオバさんじゃない」という女子は、潜在的に多いのではないでしょうか。独身や既婚にとらわれず。
そんなニッチな女性心をつかんだマーケット。こちらの雑誌、マーケティングがしっかりしている、とフムフムとうなづいたものです。
また、男性諸氏には興味がありませんが、この雑誌のイメージする女性が、NHK総合のコメディ「祝女」とコラボしており、リアルに読者層がイメージ化されています。マーケティングのターゲットのイメージ化がしっかりしていますね。
それから、「祝女」に出てくる女性は、ごくふつうにいるという女性ばかり、遠くない存在がいいですね。
これまでのファッション雑誌ですと、都会にはいるでしょうが、身の回りには絶対いないようなモデル設定。かつての「おしゃれであこがれ」のモデルから、「GLOW」は「ごく身近なきれいめ女子」になったのがいいですね。
・・・と、雑誌の話ではなく、YOUさんや小泉今日子さんたち。
彼女たち、特に小泉今日子さんは、アイドル、キョンキョンといわれ、大人気でした。かつての栄光も陰りを見せ、外見も年齢からくる衰えもあるはずなのに、むしろ、何かしら20代とはちがう魅力をすっと投げかけているような気さえします。
「GLOW」の雑誌の後押しもあって、「40代女子」「大人女子」という新ジャンルまで作っています。
学ぶことは、
「自分のポジショニング」
芸能界ではなく、あなたの組織、社内のポジションはどうでしょうか?
「あ、係長です。」
いえいえ、それは表面的な役職でしょ?
「わかった、ムードメーカーとかいうもんでしょ?」
ちかいけれど、社内のムードメーカーでは、これからの日本の会社内では食べていけそうもないですね。
あるビジネス書には、
「自分の得意分野を持つ」
と書いていました。「よくまあそんなニッチな分野があり、周囲に認められているね。」というのを探してとことん極めておくことです。
「趣味にちかいのですか?」
あなたの趣味がビジネスと関わって、何か違う価値を生み出すことができるのなら、いいですよ。極めておくのを早めにしておくことです。
独立を意識しなくていいですが、ある雑誌には、「企業内自営業者」と書いていましたね。自営業者のような意識を持って仕事を進めていく・・・。
たぶん、食いぱっぐれもないと思います。そう、YOUさんのような芸能界や女子という価値の「新ジャンル」を導き出すことは、自分のポジションを確立して、食いぱっぐれのないように努めておくこと。
私も、自分のポジションというのを改めて再考しなければいけないと思ったしだいです。
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